そのNが、

「ボルがゴルフを始めたのは怪しい」

という。


と、ピーマン会の暗黙の了解として、誰かがそれをフォローする。


「俺もそう思ってたんや」

「16年も止めてて、今さらゴルフするか?」

「目的は運動やと言うてるけど、カートで移動して運動になるか?」

「う~ん、オンナの匂いがするなぁ」

「俺も今それを言おうとしてたんや」

「こら、ボル、お前、誰と回ってるんや?」


こういう流れになると、前に説明した「期待される役割」を私も意識せざるを得ない。「取引先と」と正直に答えたいところだが、場を盛り上げねばならない。


「ゴルフは二人でも回れるんやな。知らんかった」


これを聞いたメンバーは俄然元気になる。


「せやろ、言うた通りやろ、やっぱりオンナや」

「コイツがゴルフに一所懸命になる訳がない」

「ボル、もうええ、白状せえ、誰と回ってるんや?」


再び、私は「期待される役割」を意識する。


「大学の同級生や」


メンバーが更に突っ込む。


「ウソ付け!お前の同級生はここにいる俺らだけやないか」

「ホンマや、俺ら学校には行ってへん。どうやって同級生と知り合うねん」

「お前、奥さん以外の女性はみんな大学の同級生に分類してるやろ」

「こいつが男と一日一緒に過ごすわけがない」


その後も私のゴルフ・ネタで盛り上がったが、みんなの話を聞いている内に、

「あっ、そうか、女性と二人で回るのもありか」

と初めて私は気付いた(笑)


【寝た子を起こす】

静かに収まっている物事に余計な手出しをして、問題を起こしてしまうこと。


それにしても、ゴルフと女性を結び付けるとは・・・・あまり大きな声では言えないが、ピーマン会の中に女性と二人で回った奴がいるのではないか(笑)


【やぶへび】

余計なことをして、かえって自分にとり悪い結果を招くこと。


ピーマン会の諸君、

我々はかつて「同じ釜の飯を食った」仲間だ。これからも友情を大事にしようではないか!


【同じ穴のむじな】

一見関係がないようでも、実は同類、仲間であることの例え。主に悪事を働く者について言う(笑)