小野田さんは日本に帰国された翌年の昭和50年、単身ブラジルに渡っておられる。小野田さんはそこで牧場を始められ、苦労の末、成功される。今や1800頭の牛を飼う大牧場主だ。


昭和59年には、逞しい青少年を育成したいと「小野田自然塾」を開かれた。同塾からは20年の間に2万人の子供たちが巣立ったという。


ボルネオ7番のブログ-小野田さん



小野田さんは何故ブラジルに移住されたのか。

そして、何故、牧場経営を決意されたのか。

又、何故、自然塾を始めようと思い立たれたのか。


正しい答えは分からないが、小野田さんがこんな言葉を残しておられる。

「物事は原点から考えると分かり易い。ジャングルで道に迷えば、迷い始めたところまで戻って考える」。


ここからは想像だが、小野田さんはすっかり変わってしまった日本に驚き、迷子になったような気分になられたのではないか。そして、ジャングルで道に迷ったときのように、迷い始めたところまで戻られた。その場所が「自然」だったのではないだろうか。


ジャングルでの30年間に及ぶ生活を支えたものは小野田さんの精神力や体力、使命感や責任感だと思う。しかし、ジャングルで過ごす内に、小野田さんは私たちの経験を遥かに超える自然の厳しさや力を実感されたのではないかと思う。青少年のために自然塾を始められたのも、自然の力を良くご存知だったからだろう。


もし、私が人生に迷うようなことがあった場合、どこまで戻れば良いのだろう。その前に、最近は物忘れが激しく、来た道をちゃんと覚えているかどうかが気になるが(苦笑)