昭和34年(1959年)に同志社大学を卒業された先輩が、鞄から一冊の本を大事そうに取り出された。
同志社創立80周年を記念して発行された「同志社学生新聞」、表紙の絵は、その先輩も所属されていたクラマ画会という美術部の学生が描いたものという。昭和30年(1955年)の発行で、同志社学生新聞という活字こそ少しレトロに感じるが、絵そのものは全く古さを感じないどころか新鮮にさえ感じる。不思議だ。
冊子の裏表紙には三洋の広告宣伝が出ていた。
左から洗濯機(28,800円)、ミキサー(12,500円)、白黒テレビ(99,800円)。当時の大学卒の初任給は1万円位という資料があったので、現在の価値に換算すると、洗濯機が57万円、ミキサーが25万円、白黒テレビは200万円(!)というところか。
こういうのを「隔世の感がある」と言うのだろうが、新鮮にさえ感じる表紙との対比が意外であった。これが発行された昭和30年に私は生まれている。ということは私はこの本と同い年。同じ年を重ねるなら、表紙の絵のように古さを感じさせない人間になりたいと思った。

