A 「会社も照明を落としているんだ。いつもより暗いもんね」

B 「暖房も入れてないです。節電です」

A 「渋谷もネオンが消えて大人しくなったもんね」

B 「はぁ・・・」

A 「あれっ?不満なの?」


こんな調子で会話が始まった。


B 「不満じゃないんですが、ホンマにこれでええんですかね?」

A 「いいんだよ。みんな贅沢をし過ぎだったんだ」

B 「そうですね。ただ、みんながモノを買わなくなったら・・・」

A 「フムフム、どうなるの?」

B 「ますます日本の市場が縮みません?」


少子高齢化、人口減、デフレ・・・と日本市場の縮小化が指摘されている。実際、多くの企業が成長や維持の困難を嘆く。そんな中、更に消費者が買い控えをすると・・・・


B 「儲からない会社が増えて税収も下がるし、給料も下がるし・・・」

A 「東北の被災地には復興に向けた大きな需要があるとおもうけど」

B 「そうですね。ただ、国の支援や義援金が欠かせません」

A 「一理ある。ではどうしろと言うの?」

B 「はい、例えばですね・・・」


思い切って言ってみる。


B 「笑点という番組があります」

A 「知ってる」

B 「被災地への義援金を集めるためにチャリティー寄席をやる」

A 「フムフム、それで?」

B 「お客さんが笑う度に千円のカンパを貰う。どうですか?」


お客さんは堂々と笑える。そして千円のカンパをすることで、被災者の皆さんに多少は役に立てたと思える。被災者の皆さんは・・・・どう、思うだろう。経験がないだけに分からない。ただ、必要なものを手配するにはお金が必要だ。


もちろん、何の見返りも期待せず義援金を出せればそれに優るものはないと思う。ただ、「お笑い」というサービスの提供を受け、いつもは無料だけど、今日は義援金に充てるから千円、とか、いつもは100円で買えるミネラルウォーターだけど、今週は義援金100円を乗っけて200円、とか、モノやサービスが伴ったときの方がお金は集めやすいような気がする。


だからこそ、「消費」という商業活動があまりにも自粛され過ぎると、ますますお金が回らなくなってしまうような気がするのだ。