京都の夏は暑い。
とにかく、暑い。盆地なので蒸し暑いんやと良く聞くが、確かに太陽を浴びながらサウナに入っているような気分かも (゚ー゚;
その夏の京都の風物詩に、8月16日に行なわれる大文字の送り火という行事がある。私が生まれ育った家は鴨川に架かる二条大橋のそばにあったのだが、二階の物干しから大文字が良く見えた。
「お母ちゃん、大文字に火が点いたで~」
「そうか、拝んどき」
「は~い」
都が置かれた京都では華麗な文化が育まれる一方、権力を求める他国の人々に攻め入られ、度々戦禍を被ることになった。京都の人は面従腹背だと形容されたりするが、多分、そういう歴史的な背景があってのことだと思う。京都を会社に例えれば、しょっちゅう社長が交代し、その度に出世したり左遷されたり解雇されたりという影響を受けたのだろう。
しかし、何と言っても「京の都」・・・・町は文化の香りや美を極める芸術に溢れ、貴族から庶民に至るまで都の栄華を味わい、結果として、人々は深~い煩悩に目覚め、悩まされることになったのではないか。私の煩悩も、美味しい食事、美しい女性、速い車、贅沢な空間、そういう存在を知ってから始まったような気がする。
京都盆地に溜まった相当量の煩悩を追い払うための壮大な供養と送り火・・・・それが大文字の送り火かも。
