東福岡の「パワー」 対 桐蔭の「キレ」・・・見応えがあった。


桐蔭は後半7分まで21点のリード、後半24分まで14点のリードを保っていたのだから、その点差をものともせず、一つずつトライを重ねて同点に追い付いた東福岡は間違いなく強い。潜在能力では桐蔭を上回っていたかも知れない。


東福岡の縦パワーには惚れ惚れした。BKが突進して桐蔭に捕まる。そこにフランカーがトップスピードで入ってボールを奪うように取って更にゲインする。モールの前進も迫力があった。前半20分のモール攻撃は20~30m位ゲインしたのではないか。26分のトライも、ラインアウトから美しいモールを組んで前進し、奪ったものだ。


これに対し、桐蔭の攻撃にはキレがあった。そう見えるのは、ディフェンスの合い間を抜き去る鮮やかなステップワークとスピードがあったからだが、それらを支えたのはパスの正確さだと思う。パスのタイミングが絶妙で、更には速いパスもあれば優しいパスもあるという、各々の場面に相応しいパスが決め手になっていた。


現役の頃、「パスは愛情や」と言われたことがある。


ボールを放さざるを得なくなってからのパスと、受け手が一番欲しいときに欲しい形でボールが貰えるパスとでは雲泥の差があるだろう。そういう見方をすると、東福岡のパスは微妙にずれたり、無理な態勢からのものがあり、結果として前へ出るスピードや勢いを殺ぐものが多かったように思う。ノックオンが多かったのもそのせいだろう。


一方の桐蔭は、貰う相手のスピードやタイミングを見計らっているかのようなパスを見せ、スピード感溢れる攻撃や、すれ違いざまにディフェンスラインの裏に出る攻撃を演出していた。⑭竹中選手、⑮松島選手の素晴らしい走力が目立ったが、彼らに絶妙のタイミングでパスをした選手も褒めるべきだろう。


チームカラーの異なる2校の激突に、大いに楽しませてもらった。

ありがとうございます。