前半の20分は一進一退が続く。
ただ、FW戦にで優位に立つことにこだわった帝京に対し、慶應はオープンに回して勝負をかけようというプランのように見えた。前半20分、慶應は帝京陣22M付近から右オープンに回し、右WTBがカットインして対面のタックルを外し、そのまま飛び込んでトライ、ゴールも成功、7-0と先制。
このトライをきっかけに慶應のボールをつなぐ意識が目立つようになり、23分、左右に何度か振った後、3対2となったところでFBがトライ、ゴールも成功し14-0。
慶應は、ボールをつなぐと言うより、「ボールを殺さない」と言った方がしっくりくる程、敵との当たり方や寄り、パスの精度やタイミングに細心の注意を払っていたように思う。更には、「1対1の局面を作る展開」とでも言うのか、極力団体戦は避け、FW戦はあくまでもボールを支配し、供給するための手段とし、オープンに素早く展開してBKが1対1で勝負する、というような戦い方を意図していたように思う。
一方の帝京はFW戦で優位に立ち、そのままFW勝負もあればBK勝負もありというプランだったかなと思うが、なかなかゴールを割れない。26分には帝京スクラムから出たボールをSOが自ら持って突進し、④ロック、⑥フランカーとつないだが、慶應が低いタックルで前進を何とか止めた。
31分には慶應ゴール前のマイボールスクラムを帝京が強烈に押し込むが、これも慶應の必死のディフェンスに前進を遮られ、観客席の帝京ファンから溜め息が漏れた。帝京FWは強力だが、要は、慶應の読み通りにしか攻撃できなかったということか。
前半は14-0、慶應リードで終了。
(続く)




