ノーサイド寸前に帝京がトライを上げ10-10の同点。ゴールが入って12-10で辛勝。



筑波が勝利をほぼ手中に収めていただけに、その無念さを思うと気の毒になる。しかし、最後の最後にキックを封印し、果敢に攻め続けて同点のトライを上げた帝京も立派だったと思う。



筑波のディフェンスは今日も正確で、一人ひとりのパフォーマンスが非常に高いと感じた。特に帝京5番のボンド選手、6番のツイ選手には狙い澄ましたタックル又は二人掛りのタックルで前進を許さず、結果として帝京の出足を見事にくじいた。浮き足立つとまでは言わないが、帝京の攻撃にはそれがパスであれキックであれ、迷いというか意思統一の不徹底が見られたように思う。


ボルネオ7番のブログ-スクラム
(筑波は何度かコラプシングの反則を取られた)


逆に、筑波には意思統一の徹底が随所に見られ、今日は意識してタテに長いモールを組んで前進し、必要以上の選手をにラックやモールに決して投入せず、厚みのあるライン攻撃を仕掛けていた。ボールが出たとき、筑波にはボールをもらえる位置にいる選手が多いだけでなく、ボールを貰った選手へのフォローも実に早かった。


ボルネオ7番のブログ-モール
(筑波のタテに長いモール)


もう一つ、筑波が心掛けていたのは半身をずらす攻撃か。ときどき歓声が湧く程の突進が筑波に見られたのだが、帝京のディフェンスが弱いというより、筑波はタックルポイントを巧みにずらしていたように思う。又、対面を引き付けるだけ引き付けておき、そこにフォローした選手がトップスピードで入り、軽く浮かせたショートパスをすれ違いざまに受け取って敵ラインを抜き去るというプレーもが何度かあった。こういう一人でできること、二人でできることをきっちり練習し、ゲームの本番で約束通り実行する・・・・一人ひとりのパフォーマンスが高く感じられるのはそのせいかも知れない。


帝京はなかなかリズムに乗れなかったが、安易にボールをオープンに回したり、キックしたりすることで自らチャンスを潰していたように思う。前半の30分には筑波ゴール前ラインアウトからモールで前進し、トライには至らなかったが、筑波のゴールを脅かした。やはり帝京のFWは強力だし、前半はFWの周辺でもっと勝負しても良かったのかなと思う。


ボルネオ7番のブログ-ゴール前スクラム
(後半、筑波ゴール前のスクラム)


前半は筑波が7-0のリードで折り返し、後半PGを加えて10-0。ただ、30分を過ぎた頃から帝京の反撃が始まり、しかし、筑波は良くそれを凌ぎ、ひょっとするとこのまま筑波が逃げ切るかと思ったのだが、36分、インゴールに蹴り込んだボールを帝京が抑えてトライ。10-5。この時点でも筑波の逃げ切りを予想する人が多かったと思うのだが、筑波のキックオフを受けた帝京が最後の逆転に望みを賭けて自陣から果敢に回し、じわり、じわりと前進を重ねて筑波ゴール前に迫り、劇的な同点トライを上げた。


ボルネオ7番のブログ-ゴール前攻撃
(筑波ゴール前、帝京の猛攻が続く)


最早ひとつのミスも許されない状況の下、筑波のゴールまで攻め入った帝京は見事!しかし、それだけの潜在能力を持つ帝京をノーサイド寸前までリズムに乗せなかった筑波も見事!


今年の対抗戦は熱い。