「専門家」化することも一つの方法だと説く。
専門家やその道の権威には高いお金を払う傾向があるし、抵抗感も少ない。著者が例として上げている飲食の世界では確かに餃子の専門店、炒飯の専門店、麺類の専門店という専門化が進んでいるし、中華料理店で食べる餃子より、餃子専門店で食べる餃子の方が美味しいように思えてくる。こういう特定の分野での専門家を謳うことをフォーカスブランディングというらしい。
さて、このフォーカスブランディングを成功させるには、分かり易いネーミングで「発見されやすくなる工夫」が大事だという。二つの実例が紹介されていた。
その1 「離婚ファーム」
女性の離婚問題を専門に扱う法律事務所で、英語の「ローファーム(法律事務所)」と「離婚」を掛け合わせ、予約の再確認という意味がある「リコンファーム」という名前にまとめたらしい。
その2 「賃貸トラブル相談所」
不動産オーナーが抱えるトラブルを解決しましょう、という名前通りのサービスだが、「何でもできる総合法律事務所」という看板より目を引くし、頼りになりそうな気がする。
話は変わるが・・・・
同志社ラグビーが大学選手権決勝の常連であった頃、「タテの明治」、「ヨコの早稲田」、「ナナメの同志社」と形容されたことがあった。言うまでもなく、タテだけ、ヨコだけ、ナナメだけの攻撃などあり得ないのだが、そのチームが最も光り輝く瞬間のプレーを「ブランド」化したのだと思う。
最近の大学ラグビーは同質化も指摘されているが、高校生が消費者だとすれば、大学チームは各々の文化や精神、そしてラグビーに対する思想をもっと明確に打ち出し、それに共感する高校生を集めるべきだろう。私立大学が建学の精神を拠りどころにするのと同様、ラグビー部にも「我らが目指すラグビー」があって良いと思う。
立教大学には「ラグビー宣言」があったと記憶するが、他大学もこれに倣ってみてはどうか。高校生には魅力的な試みになると思うし、大学でプレーする人口が増えるような気もするのである。