薫田監督は、練習以外でも選手に自主性を持たせるための環境づくりに尽力する。合宿や遠征は現地集合、宿泊は一人一部屋が基本らしい。


「なれ合いになるな」


これが選手へのメッセージだという。


それで思い出したのが、1981年の同大ラグビー部だ。

V3ばかりが話題になるが、実はその2年前に、同志社は大学選手権を制覇している。そのときのNo.8、T田君と社会人チームで一緒になったのだが、彼が意外なことを言うではないか。


T田 「3列は決して仲が良いいとは言えませんでした」

私  「ウソやろ?お前ら、絶妙のトリオに見えてたぞ」

T田 「少なくとも、練習外での付き合いは無かったですね」

私  「せやけど、お前ら、協力的やったやん。ディフェンスはカバーし合うし・・・・」

T田 「アタックのフォローも早かったでしょ?」

私  「そや・・・見事なチームワークやったと思うんやけどなぁ」

T田 「あいつらにだけは非難されたくないから、ベストのプレーを心掛けたまでです」

私  「・・・・・・」


なるほど、そういう緊張感が良いプレーを引き出すこともあるんや、と納得した記憶がある。確かに、なれ合いから進歩や成長が生まれることはないだろう。