この春の明治は強い。


東海大に48-24、関東学院大に45-19、早稲田大に45-33、法政大に24-10、大東文化大に53-12、と強豪相手に勝ち星を重ねている。唯一、帝京大には19-45で破れたようだが、同志社が大敗した早稲田に競り勝ち、先週、同志社が辛勝した立教大を57-7で一蹴している。そういう明治からすれば、同志社を迎えるに際し、油断があったとしても不思議ではない。


一方の同志社には、この春最後の関東有力校との定期戦を迎え、何かしら心に期すものがあったに違いない。その決意は、前夜に行なわれた激励会(DRC東京支部総会)での大平主将の挨拶や現役の態度からも窺うことができた。彼らは黙々と食べ、激励には礼儀正しく応え、大声で騒いだり笑い声を上げることがなかった。全員が心静かに、翌日のゲームに備えようとしているようだった。


ボルネオ7番のブログ-大平主将

キックオフ直後から同志社は全力で走って当たり、明治にはそれを受け止める力がある分、本当に受けてしまった。稼働率で言えば、100対70位の差があったのではないか。だから同志社には、前半もう一つか二つ、トライを奪っておけば良かったという後悔が残ったことと思う。前半は17-12、明治に二つのトライを奪われはしたものの、「個人で奪ったトライやし、チーム全体のエンジンは掛からんかった。同志社にとっては幸運」(狩野先輩)という見方が現実的であろう。前半はほぼ同志社の狙い通りになったといって良いと思う。


惜しむらくは、後半開始早々から20分くらいまで、ほとんど同志社陣内で戦うことになってしまったことだろう。いろんな意見があるだろうが、私は気合いが若干空回りしたかなと思っている。前に出るという積極果敢な気持ちからであろうが、無理に自陣ゴール前からボールを回して潰されたり、明治がコントロールしてボールを出すばかりになっているモールやラックに入り、その後のディフェンスが手薄になったり、地域を大きく挽回するキックではなく、敵の裏に出るチョン蹴りをチャージされてそのままトライを奪われたり、いずれも結果論かも知れないが、若干、自滅の感は否めない。闘志満々であっただけに、誰か冷静にゲームをコントロールするリーダーが必要だったかなと思う。


同志社が接戦に持ち込めたのは、先ずセットプレーで互角に戦えたことが理由だろうか。明治のスクラムは重そうだったが、同志社は良く凌いだと思う。又、ラインアウトでは攻守ともに金本選手の健闘が光った。


ボルネオ7番のブログ-スクラム

ノーサイドの瞬間、同志社ファンや校友が多数詰め掛けたスタンドからは溜め息が漏れ、その後、大きな拍手が湧いた。ひょっとするとワンサイドゲームになるかと覚悟していたところ、予想以上の健闘をしてくれたという安堵と激励の拍手だろうか。


しかし、その光景を見ながら、仲間の一人が一言、

「勝てるゲームだったんじゃありませんか。何故、勝てなかったんでしょう」。


一瞬、回りが静かになったが、居合わせた者が深く頷いた。

全くその通りだ。

次に対戦するとしたら学生選手権であろう。その時は何としても勝たねばならない。

同志社、がんばれ!

東京で待ってます。