著者のひろさちやさんはリズム良く物事を解説して下さる。
今日のお勧めは「アホになりなさい」。
ひろさちやさん曰く、「振り込め詐欺に引っかかるのは、頭を賢く働かせて何とか得をしたいと考えるからだ」。
続けて分かり易い例を上げる。
「自分の子供が交通事故を起こして警察に捕まった。いくらかお金を積めば示談になって刑務所に入れなくて済む。これに簡単に引っかかるのは我が子の得だけを考えるからだ」。
そこで、ひろさちやさんは、アホになれと勧める。
アホになって、こう言えばよいとおっしゃるのだ。
「そうですか。じゃあ、刑務所に入れてやって下さい。ひとさまにご迷惑をお掛けしたんですから、どうぞ、遠慮なく」。
ここで思わずニンマリしまったのは、これに似た話を聞いたことがあるからだ。
酔っ払った旦那がちょっと暴れて警察に保護された。翌朝、連絡を受けた、どこから見てもお嬢様育ちで気品溢れる美人の奥さんが警察まで迎えに行った。ショックを受けたに違いない奥さんは今にも倒れそうに見えたという。伏し目がちに現われた奥さん、それを気遣う警察。ところが、奥さんの口から出た言葉は警察の意表を突いたという。
「主人を出して頂く必要はありません。ず~~~~~っと閉じ込めておいて下さい。それで結構です」
これには旦那も心底驚き、一瞬にして身体中のアルコールが抜け、もうジタバタ致しません、という覚悟が出来たという。警察はというと、この奥さんなら安心して身柄を引き渡せると思ったらしい。先程まで旦那を説教していた警察が、今度は奥さんに対し、旦那に代わって弁解を始めたと言う(笑)
奥さんは連絡を受けたとき、ショックだったに違いない。
しかし、覚悟して腹を決めたのだろう。
旦那も奥さんを待つ間は、ゴチャゴチャ弁解を考えていたに違いない。
しかし、奥さんの爆弾発言を聞いて、覚悟し腹を決めたのだろう。
ひろさちやさんの「アホになれ」とは、「覚悟して腹を決めろ」ということかも知れない。
それが出来る人こそ、真に頭の良い人なのだろう。

