美味しいフルーツケーキを食べた。
「これ、美味いわ」と私。
レーズンサンドも後味がすごく良い。
「今まで食べた中で一番好きかも」と三女。
一体どこのケーキ屋さんが作っているのかと思ったら、
「神田淡路町」にある「近江屋洋菓子店」だという。
何というレトロな名前。そしてケーキ屋さんを営むにはちょっと堅い感じがする住所。
ますます興味が湧き、先週の日曜日、ナビを頼りに探しに行った。
ナビは到着を告げるが、どう見てもオフィスにしか見えない建物。
目立つ看板も華やかなショーウィンドウもなく、銀行より地味な扉を開けて中に入ると、あらまぁ、ビックリ、大勢のお客さんがショーケースにあるケーキを覗き込み、奥には喫茶スペースがあるのか、私みたいなオジサンがコーヒーを飲みながらケーキを食べているではないか。
う~ん・・・この空間と雰囲気は何と表現すれば良いのだろう。大正から昭和にかけて流行したという「ミルクホール」がこんな感じだったのだろうか。名前の通り、レトロなのだ。それにしても、日曜日の午後、繁華街でもない神田淡路町でこれだけの人を集めるとは立派!
好物のシュークリームにいくつかのケーキを加え、箱に詰めてもらう。
家に持ち帰り、ワクワクしながらふたを開ける。
やっぱり何となく色気に欠けるかなぉ・・・。
早速、シュークリームに手を伸ばす・・・と・・・重い!!
普通のシュークリームより一回り大きいこともあるが、それだけではなく、ズッシリと重いのだ。その理由は直ぐに判明する。
見よ、この上から下まで僅かな隙もなくたっぷりと詰め込まれたカスタードクリームを!
野球に例えると「直球勝負」、
ラグビーに例えるなら「スクラムトライ」、
人に例えるなら「質実剛健」だろう。
順番が逆になったが、その後、近江屋洋菓子店のHPを見た。そして、明治の創業で、現社長が4代目であることが分かった。その現社長が、店のカウンターに立ち、自ら接客して販売しておられたことにも気付いた。
100年を超える歴史は本当に立派だと思うが、継続のために常に「変えてきたこと」があった反面、絶対に「変えなかったこと」もあったんやろうなぁ・・・と感じさせるシュークリームであった。



