「音楽でつなぐ地域の絆」というサブタイトルが付けられた、「ふれあいコンサート」が毎年3月、目黒区立第一中学校で開催される。第15回目を迎えた今日、出場したのは目黒区立の小学校2校、中学校1校、高等学校1校、そして、私が所属する合唱団だ。パンフレットには「うたおう会・・・駒場地域のコーラスグループ」と紹介されている。


うたおう会が参加して今年で3回目だが、「音楽でつなぐ地域の絆」というサブタイトル通り、小学生の子供たちから「こんにちは」と挨拶され、その子供たちが騒ぎたいのを我慢して我々の合唱を聞いているのを舞台から眺めている内に、だんだん他人に思えなくなってくる。


又、昨日、中学校を卒業したメンバーが紹介され、「これから演奏する曲が、このメンバーで演奏する最後の曲になります」というアナウンスが流れると、思わず身を乗り出してしまうし、その演奏の最中に感極まった3年生が涙ぐんだりすると、もう、こちらまで胸に迫るものがあって目頭が熱くなる。我々の共通点は、「同じ地域に住む音楽好き」だけなのだから、まさに音楽にはその地域に住む人たちをつなぐ力があるということなんだろう。


ボルネオ7番のブログ-パンフレット


音楽には人を癒す力もあるようだ。私たちの指導者であるM先生は先月、胃の全摘手術を受けられた。回りの臓器にも転移があったそうで、7時間を要する大手術になったそうだ。誰もが今回の舞台には間に合わないと思ったが、M先生は「私が指揮をする」と宣言され、最初に指示された病室への差し入れは「楽譜」だったそうだ。


その宣言通り、M先生は今日、指揮をされ、見事に私たちをリード下さった。杖がないと歩行もままならない筈なのに、舞台の袖に杖を置くと、背筋をしゃんと伸ばして舞台中央に向かわれるM先生が実に粋でカッコ良かった。今日は音楽の力を実感する一日となった。



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