僕らが制作に関わらせてもらったacullhie「cry no more」MVが公開されました。

acullhie「cry no more」MV


【制作スタッフ】
制作    Bori、吉岡 秦介(ima studio)
監督    Bori
脚本    acullhie、Bori、吉岡 秦介
撮影    吉岡 秦介(ima studio)、セオサユミ、Bori
編集    Bori



 

acullhieのギター兼ソングライターであるenjuさんとは前のバンドArere?時代からの知り合いで、今回のMVは制作依頼を受けて企画段階から数えると1年以上を費やしてようやく完成しました。このMV撮影の為にブラック・ボーリー号は2回も捕まってしまいました(苦笑)…こうして何とか完成できて本当に良かったなとホッとしてます。



acullhieはライヴ活動よりも創作活動(アルバムやMV制作)の方を主軸にしてるバンド/ユニットで、アルバム用の楽曲から複数の映像制作者にMV制作を依頼してるところが面白い展開でした。その中でこの楽曲ではVJを組合せたMV制作をしたいとのことでVJ活動している僕に打診があり、MV制作を引き受けたという経緯です。

ただし、僕自身がバンド活動からVJ活動、その他諸々忙しい身なので「興味を持てる脚本であること」と「制作期間がかかる」という条件で引き受けることになりました。その時点でまさかこんなに完成が遅れるとは思ってもみなかったけれど…




このMVは大きく分けて2つのシーンがあり、海でのストーリーシーンと室内での演奏シーン、そしてVJを駆使してその2つを繋ぎ合わせたという。acullhieのメンバーと共同で脚本をまとめた時点でこれはなかなか面白い内容になるぞ、と実感が湧きました。



2016年8月頃、海のシーンのロケ地を決める為にacullhieメンバー全員とブラック・ボーリー号に乗って候補地巡りをしました。新宿駅で待合せた僕らはブラック・ボーリー号に乗船していざ出発!という開始早々10分ぐらいで交通違反で切符を切られるハメに…運転手でもある僕の不注意ですがね。

そして2017年10月頃、千葉の雀島というところで海のシーンを撮影しました。実はこの日も新宿駅でメンバーと待合せていざ出発!という開始早々15分ぐらいで再び交通違反…もちろん交通ルールを遵守することが大事なんですが何であんなに厳しく…



撮影はいつもお願いしている吉岡泰介氏(ima studio)とフリーフォトグラファーのセオサユミ氏、そして一部Boriが担当しました。良いカメラを使うとひとつひとつのシーンに説得力が増しますね。

撮影は現地到着した午後から夕方までで撮影して持ち帰った動画を仮編集し、2つの編集バージョンを制作しました。いわゆる正統派な「ポップ・バージョン」と明暗を活かした「アート・バージョン」で、結果的に2つのバージョンを融合した「ポップアート・ミックス」を採用することにしました。



その後、しばらく作業中断してたけれど2017年5月に都内某所にて室内での演奏シーンを撮影することになり、前に編集しておいた海のシーンをVJ映像に組み込んで、バンドメンバーと重ねた演奏シーンを撮影して再編集しました。

ちなみにこのスタジオは以前にstrange world's end「窒息」MVを撮影したところで、その時の経験と反省点がアップデートできたなと思います。


…最終的に約2.5本分のMV編集をしてようやく完成に漕ぎ着けた形になりますね、レイヤーは2.5層という感じです。タイミング調整とかいろいろ大変だったけれど新しい手法を習得することができたし、僕自身にも良い経験になりました。

 

楽曲がポップということもあってMVも淡いライトな感じに仕上がりましたね。




今回のMV制作を依頼してくれたacullhieの皆さんに感謝します。

願わくばこのMVがいろんな方々に拡がってもらえると制作者として嬉しいです。

Bori(LosingMySilentDoors/音景-Onkei-)