黒スーツの天使 -7ページ目

黒スーツの天使

大好きな黒スーツの天使のお話

 

シンの気持ちも分からないまま、時間だけがすぎていく。

3人とは友達どまり。

 

 

18歳のタカとシンは、その後ボーイズバーで働くことに。

年足らのコウも年齢を偽ってボーイズバーに身を落としておく。

 

3人に知り合ったことで一度は夜の世界から離れていたのに、

また夜の世界に自然に飲み込まれていった。

 

シンとの関係は進展しないまま、客・店員の関係に変わっていく。

結局本当の気持ちが聞けないまま、私の気持ちは空回りのまま。

シンのお客さんに成り下がっていく。

 

最初は別々の店で働いていたシンは、コウのお店で働くことになった。

自然と2人のお店に行くことが当たり前になっていき、

タカとは少しずつ疎遠になった。

 

いつしかコウとの方が自然と会話が弾み、会うことが楽しくなった。

欲しい言葉をくれるし、なんと言っても居心地がよかった。

でも関係性は友人兼お客さん。

 

欲しい言葉は友情の言葉。

好きだの可愛いだの、そんな言葉が欲しいわけじゃない。

 

私は多分すごく心が枯れていたんだと思う。

恋愛が心を満たしてくれるとは思わない。

欲しいのは真実。

限りない友情。

 

恋愛は脆すぎて、私の心を満たしてくれるものではなかった。

だけど・・・本当の気持ちを私にくれたのはこの3人ではなかった。

 

あの時はそれに気づかず、目先のことだけで満たされれば十分だった。