HSBC香港。口座開設サポートが必要な本当の意味 | 香港IFA玉利の海外投資夜話

HSBC香港。口座開設サポートが必要な本当の意味

「HBSC香港の口座開設」

2016年11月に
本部の引き締めがあったのは確かだ。

懇意にしていて
10月までよく口座開設に
利用していた支店では先月中旬より、

「今後郵送でのダウングレードは受け付けない」

とか、

「11月からは口座開設手続きのときに動画の撮影がある」

とか、

「当日ATMカードを
受け取るためにはアドバンス口座を開設して、
その最低預金額であるHKD200,000を
即日入金しなければならない」

などという
きな臭い知らせが
徐々に聞こえてきていた。

これまで何度か触れてきたが、
HSBC香港の口座開設は難しくなったり
緩和されたりすることは
これまで繰り返されてきたこと。



先日思い立って、
これまで我々がおこなってきた
サポートの記録を眺めてみた。

順次HSBC香港を
訪れた顧客の名前を見れば

”この人のときは厳しかったな”

という感じで思い出すものだ。

その記憶を紐解いてみると、

2012年年末
2013年年末
2015年2月
2015年8月

そして
今回2016年11月に引き締めがあり、
明らかに厳しくなった。

それ以前は
2007年頃と2010年頃に

「通訳が同席することができなくなった」

という記憶があるので、
合計で7回程度こうした動きがあったことになる。

どうして
こういうことが起こるかというと、
開設したあとあまり使われずに
放置されている口座が増えているからである。

HSBC香港は
金融自由度の高い地域である
香港の最大手銀行ということもあり、
送金や両替や海外ATMでの出金などが
とてもスムーズにできる。

この点では
国内の銀行と比較すると
レベルが段違いであり、
特に海外で活動する機会のある人にとって
この口座を持つことはもはや
必須であると私は考えている。

だから日本人のみならず
中国人や韓国人など他の外国人の間でも
HSBC香港は非常に人気が高く、
支店にはこうした人たちが
ひっきりなしに訪れて口座を開設している。

だがそうした人たちの
すべてがアクティブな
ユーザーになるわけではなく、
その後使われずにほったらかしになって
休眠状態になる口座も多いのである。

もちろん
これは本部としては困るので
なんとかして良質の顧客を絞り込みたい。

それがこうした動きの
背景にあるのは間違いない。

この厳しくなったり
緩くなったりという流れの中で
はっきりとした傾向がある。

それは支店レベルで
外国人を受け入れてくれやすいところと
そうでないところが分かれていることである。

「口座開設の理由を
しっかり問いただしなさい」

とか

「英語(中国語)が
話せるかどうかをきちんと判別しなさい」

という本部の指導は
すべての支店に届いているはずなので
それを遵守する支店とある程度柔軟に
受け止める支店との差が出てくる。

ある意味
それを敏感に嗅ぎつけて
顧客をそこに連れて行き、
スムーズに手続きを完了させるのが
サポート業者の仕事であるとも言える。

だが情報は
徐々に広まってゆくので
容易に受け入れてくれる支店には
時間の経過とともにそんなサポート業者と
外国人の口座開設希望者が集中することになる。

私の経験上、
そういう支店は
本部の引き締めを境に
これまでとは打って変わって
特に厳しくなる傾向にある。

受け入れやすいということは
放置口座も増えやすいということなので
本部から特に厳しい指導を受けるのかもしれない。

実際毎回の引き締め後に少し前まで
頻繁に使っていた支店での手続きが難しくなり、
その度に受け入れてくれる支店を探してきたという
経験が我々にはある。

ときどき自分で
開設をトライして失敗した人が
香港から我々に連絡してサポートを
依頼されることがある。

どこどこの支店で失敗した
という話を聞いて、

”ああ、今はそこ行っちゃダメなのに。。”

と思うこともある。

きっとそれなりに
情報収集をして訪問しているはずであるが
少し前の情報を基にして行くと
却ってリスクが高いということもある。

多少の費用はかかっても
事情に詳しい会社のサポートを
受けるというのはそれだけの意義があるのだ。

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