通貨が壊れるとき(アジア)3
アジア通貨危機が勃発した1997年。
韓国の景気は回復基調にあり、
決して悪い経済状態では無かった。
しかし、
銀行は財閥企業を中心に
過剰な融資しているという
杜撰な状況があった。
![$金融知識をフル活用して縦横無尽に世界を駆ける強い日本人の再生を目論む、香港IFA玉利の海外投資夜話-seoul](https://stat.ameba.jp/user_images/20130509/00/borderless-investment/33/5e/j/t02200165_0420031512531643305.jpg?caw=800)
そして投資に失敗した
韓宝グループや起亜グループといった
財閥が相次いで経営破綻、
そこに融資をしていた金融機関が
大きな不良債権を抱えることになる。
これとほぼ同時期に
起こったアジア通貨危機で、
格付け会社のムーディーズは
タイでの危機が表面化した
1997年7月には韓国の格付けを
本来のA1からA3まで2段階下げ、
11月にはさらにBaa2まで2段階下げた。
折しもアジア各地で起こった
通貨下落のために投資資金の回収に対して、
臆病になっていた海外資本は
韓国からも流出することになった。
不良債権に苦しんでいたところに
資金の流出を進んだことで韓国金融機関の
経営状況は一気に悪化する。
金融セクターの混乱だけは何とか
避けたい韓国政府ははじめ外貨準備を使って
国内金融機関を支援していたが、
その急速な状況の悪化は政府の実力を超えていた。
韓国政府はIMFに支援を要請。
ところが折悪しく大統領選挙という
政治的不安定期に入っていた韓国。
IMFとの合意が取れたあとも
資金の流出が止まらずに韓国株式市場は
1日の下げ幅が7%台という大きな下落を記録、
通貨ウォンもUSD1 = 1,600ウォンの
水準まで下がった。
※2013年5月時点ではUSD1 = 1,080ウォン程度。
このとき韓国は国際社会から
総額570億ドルの支援を取り付けた。
内訳は以下の通り。
IMF : 210億ドル
日本:100億ドル
世界銀行:100億ドル
アメリカ:50億ドル
アジア開発銀行:40億ドル
この支援策と
新たに大統領に就任した金大中が
海外からの証券投資の規制を
緩和したことにより再び外資を
韓国に呼び込むことに成功した。
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韓国の景気は回復基調にあり、
決して悪い経済状態では無かった。
しかし、
銀行は財閥企業を中心に
過剰な融資しているという
杜撰な状況があった。
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そして投資に失敗した
韓宝グループや起亜グループといった
財閥が相次いで経営破綻、
そこに融資をしていた金融機関が
大きな不良債権を抱えることになる。
これとほぼ同時期に
起こったアジア通貨危機で、
格付け会社のムーディーズは
タイでの危機が表面化した
1997年7月には韓国の格付けを
本来のA1からA3まで2段階下げ、
11月にはさらにBaa2まで2段階下げた。
折しもアジア各地で起こった
通貨下落のために投資資金の回収に対して、
臆病になっていた海外資本は
韓国からも流出することになった。
不良債権に苦しんでいたところに
資金の流出を進んだことで韓国金融機関の
経営状況は一気に悪化する。
金融セクターの混乱だけは何とか
避けたい韓国政府ははじめ外貨準備を使って
国内金融機関を支援していたが、
その急速な状況の悪化は政府の実力を超えていた。
韓国政府はIMFに支援を要請。
ところが折悪しく大統領選挙という
政治的不安定期に入っていた韓国。
IMFとの合意が取れたあとも
資金の流出が止まらずに韓国株式市場は
1日の下げ幅が7%台という大きな下落を記録、
通貨ウォンもUSD1 = 1,600ウォンの
水準まで下がった。
※2013年5月時点ではUSD1 = 1,080ウォン程度。
このとき韓国は国際社会から
総額570億ドルの支援を取り付けた。
内訳は以下の通り。
IMF : 210億ドル
日本:100億ドル
世界銀行:100億ドル
アメリカ:50億ドル
アジア開発銀行:40億ドル
この支援策と
新たに大統領に就任した金大中が
海外からの証券投資の規制を
緩和したことにより再び外資を
韓国に呼び込むことに成功した。
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