サポート業者泣かせ。HSBC香港新ATMカード発行の副作用

ATMカードのパスワードを忘れてしまう。

これは使用者に取っては痛恨のミスであるが、
サポートをしている我々にとっては日常茶飯事だ。

「どうすれば良いですかね・・?」

という切なる依頼だが、

「このパスワード再発行用フォームに
必要事項を記入、署名してHSBC香港に送ってください」

と割と簡単な手続きで対処できる。

あとは新たなパスワードが
封書で使用者に届いて一件落着となる。

ただし通常は、だ。



最近のHSBC香港の
ICチップカードへの移行にともない
ちょっとややこしいケースが続いている。

ICチップ入りカードはHSBCの手配で、
ランダムに送られてくる。

その間にもパスワードを忘れる人はいるので、
その場合は上記の再発行フォームを提出する。

そのうちICチップカードやら、
パスワードやらが使用者に送られてくるのだが
ついついそのセットでアクティベーションができる、
という錯覚に陥る。

私も最初それで大丈夫だと思っていた。

だが、実際そのパスワードでは
ICチップ入り新カードを使うことができない。

なぜならICチップ入りのカードは
旧カードのパスワードを継承しているからだ。

つまり、

「忘れてしまったパスワード」

がICチップ入り新カードに
セットされているのである。

新たに届いたパスワードが
有効なのは旧カードの方なのである。

要するに、

旧カードのパスワードは
封書で届いた新パスワード。

新カードのパスワードは
忘れてしまった旧パスワード。

という変な入れ子状態になってしまっているのだ。

コントのような話だが、
実際これは笑いごとではない。

現在三人の顧客がこの状態に陥っている。

さてこれを一体どう解決するか。

腕の見せ所ではある。


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