キプロス問題について、読者との書簡 | 香港IFA玉利の海外投資夜話

キプロス問題について、読者との書簡

先日、アップした
キプロス問題の記事について
読者の方からメッセージがあり、
私もそれに回答しました。

「キプロス問題から考える欧州連合の行く末」

http://ameblo.jp/borderless-investment/entry-11501550225.html

コメントをいただき、
それに対し私も真剣に回答を返す。

こうしたやり取りは
自分の中になかった角度の見方を発見あり、

熟考のうえ回答を書き表すことにより
おぼろげだった自分の思考が明確になることあり、

脳が活性化されるを感じます。

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【読者F氏からのメッセージ】

今回のキプロスで、
キプロスにとって良かったこと。

それは、通貨がユーロだから
キプロス国民にとっては国家は破綻したとしても
国民にすればユーロという
キャッシュが使えなくなったのではない。

ユーロという現金を持っている限り、
キプロス外で買い物も出来る、ハズ。

日本政府が崩壊したら、
円の流通が止まる。

その時点で銀行閉鎖をし、
破綻処理をして、新円の発行。

これと比べたら、
破綻処理は非常に簡単では?

これがその他の国々も楽になるのでは?

その内にユーロは、
アメリカみたいな
連邦政府国家になると思います。

あくまでもクリスチャンをベースにした。

イスラムは入れない。

トルコは拒絶された。


【玉利の回答】

確かにおっしゃる通りです。

ユーロ圏内に留まり、
圏内の強い国の援助を受けられたことにより、
国民資産の毀損は完全な自国通貨を
持っていたときより軽微だったでしょう。

ですが、
自国通貨が大幅に切り下がることにより、
産業が復興する機会がある、というのも
独自通貨が持っている国の利点ですね。

戦後の日本がそうでしたし、
90年代の韓国、2000年代は同じ欧州地域で
独自通貨による運営をしているアイスランドがそうでした。

自力でどん底から
這い上がるという経験は民族の誇りを
再認識するよいチャンスだと思うのです。

今のギリシャやキプロスには
その機会がありません。

おそらくこのまま強国の助けを
借りながら自立感の乏しいB
級地域人的な立場に甘んじてゆかねば
ならないのではないでしょうか?

欧州連合はアメリカのように
域内で自由に移動が可能な
連邦政府国家になるでしょうか?

高率の失業率に苦しむ
南欧の人たちが北上して仕事を奪うことを
ドイツ人は受け入れますかね?

前途多難な気はします。

政治統合を真剣に語り始めない
背景にはそういうホンネがあるのでは?

というのは穿った見方でしょうか?

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