TTバイクを引っ張り出して、今期仕様セットアップ。
私のTTバイクって、恐ろしいくらいに魔改造されてます。その魔改造がわからないくらいに純正っぽく作られてますから、どこが?なんですけど…。
Zipp808、ナイトブラックカラード・シャドーロゴレタリング。
わざわざナイトブラックに塗装仕直してから、ロゴをシャドーレタリングペイント。 ロゴ部のみ艶消しブラックペイントとめちゃ面倒くさい仕様です。
スポークとハブがシルバーって、イマドキだとないから、逆にカッコイイと思ってます。(塗ったりすれば良いのでが、そこはそのままです。)
結構柔らかいZipp808が好きです。硬いバトンよりこっちが良いですね。バーを握った状態だと、路面振動って、クルものがある。その分をホイールで吸収したいって感じです。硬いホイールが良いとも限らないんですよ。
因みに、ホイールのリペイントなんぞ、私からしたら、魔改造にも入らないんですが…。
サイコンは、TTバイクでは、デカいガーミンを使用。
これは、奥様号の残骸からw
この位置にってしかない場所にマウント。
角度と高さ調整機能も付けた、めちゃ面倒くさいマウントを自作です。
この部分は、TTバイク乗りなら、めちゃ共感できるはずです。
このデカいガーミンを、カッコよく、スッキリと見やすく設置するのは至難の業です。
見えるようにするだけでも苦労するんですよ。しかも、重量級のガーミン1030。適当に付けたらマウントが折れます。
市販のマウントだと、こうはならないです。
出来るようで出来ない。
もちろん強度面と空力も考えた造りで、かつ見えるようにって、難しい。結構なTTバイクが見えてないです。プロですらですね。貴方のTTバイクのサイコン位置って満足してますかね?
この位置は、私が頭を動かさず見るような位置で目線だけでデータを追える位置にセットされてます。
これ、めちゃくちゃとんでもない試行錯誤で作られている。
持ち手は特殊形状を自作です。こんな持ち手は無いですよ。
これも考えた造りです。
手の甲を上にしたいんですよ。ガンナみたいに。でも、普通なDHバーだと、スイッチが上向きに付く。これを包み込むように持つしかないんだけど、これがねぇ…ボタンを押すのも苦労するわ、勝手に押されてしまうわで、よろしくは無い。
普通だと、サムズアップな感じに握って、親指でシフトボタンを押すってなるんだけど、それだと、手の甲は上を向かないんです。
出来ればDi2のボタンって親指で押したくないんですよ。
これだと、手のひらで包み込むように握って、人差し指や中指で押す感じです。手の甲は上向きで置くだけ、いちいちボタンを押す動作をする必要がないってTTをやるとわかる。指の一本も動かしたくないんです。
これで、ガンナのような握りになります。そしてその握りになったままで、シフト出来ます。この状況を作り出すのに、かなり苦労してますよ。
持ち手はウレタンスポンジですが、ベースバー側は滑り止め加工してます。この滑り止めだけでも特殊すぎます。まぁ見たことないですね。こんなの。バーテープでも、熱伸縮チューブでもないです。
ガサガサしてますね。素手の運用での運用も多く滑らないようにしてます。 もちろん出っ張りはなく、かつ、ボルテックスジェネレータっぽく働きます。もちろん交換可能です。しかも見た目をよくするのに、2段階にわざわざ切れ目が入ってます。そして格安w 100円もしてないですね。50円くらい?いやぁもうタダレベルですかね。そんなの聞いた事ないと思いますが…まぁちゃんと付いてますし、使えてますね。私くらい長く乗っていても大丈夫です。この辺の知恵もロードバイク業界の考えではないんですが…。
馬鹿正直に、ライトまで付けたTTバイクは中々ないです。
ライトって付けるのに苦労するんですよ、TTバイクって。
私の場合、ロングライドもしちゃうので、ライト必須なんです。
TTバイクで、カッコよくセンターにマウントってね、難しいんですよ。これ凄い事なんですけどね。
左右を連結しているステーにマウントステーを付けているんですが、この連結も実は結構面倒くさい事してます。
DHバーのカップ部に連結ステーを付けているんですよ。なので、完全にセットアップして左右のDHバーの位置決めしてから作成してます。
左右のDHバーがピッタリその位置になるような長さで連結ステーは作られて、それはDHバーのカップ部分に接続されてます。
楽するならDHバー下部で連結させれば良いのですが、それだと、ブロックでアングルを付けているので、斜めになっちゃうんですよ。空力を考えたら、地面と水平にしたい。その為、水平マウントするようにカップ部分で接続してます。
なので、このサイコンマウントのベースって、DHバーの左右位置と角度がココって決まってから作成しています。
なので、スッキリとカッコイイ作りになってます。
もちろん角も落として、翼断面っぽく作ってます。
ここで連結していると、めちゃくちゃ剛性が出ます。(なるべく上で連結させたいんですよ。)それも狙ってます。
因みにこのDHバーって、そんな所で連結出来るようにはなってません。 もちろん魔改造してますよ、DHバー側も。
そして、サイコンが頭を動かさず見えるようや、サイコンマウントの剛性まで、ここまで考えたサイコンマウントは、見た事無いです。
もちろんブロック自体も自作です。重ねるとか…私の中ではあり得ないんだよね。
一体でかつ、角度も28度になるように、初めから付けてます。
このブロックは、DHバーだけで外れるようにしてます。
ブロック自体は、ベースバー側に残るようにしているんですよ。これ、この辺りを外す方ならわかるでしょう。ベースバーから外したくないんだよね。一度決めたセットアップから。
超長いボルトは不用だし、組み替えも楽だし、これをしたいが為ブロックを作った。そして、下部で覗き込まないと見えない下部の接続ボルトも出っ張らないように作ってます。結構ボルトの頭が出っ張ってたりするんですよ、そこ。それを許せないのが私です。
高さからして決め打ちですし、自分専用設計です。
さらに、745mmになるように、その分を前に出すステーも作成。もちろん専用設計です。簡単に書いてますが、ここですら、結構な事してます。普通は出来ないですよ。
もちろんそのステー下側もそこまでヤルって造りになってますね。この手のDHバーって、色々なブロックに付くように沢山穴が空いているんですが、それをそのままにしておけないんだよ、私は。なので全て隠れるようにしています。下から見られても大丈夫仕様になってます。下側の穴って塞げば空力良さそうってわかっていても出来いんですよ、普通はね。この手のDHバーが付いているバイクは、下から覗くと穴だらけですよ。普通はそれでも良いんだけどね…普通じゃないから、私…。
ブロック周りは、なるべく一体で動かないように作ってます。 DHバーって走っていると、結構動くんだよね。一度ココって決まったら、動かしたくない。ただセットアップでは動かしたい、けど肝心な所は動かしたくないって、結構理不尽な要求をしたいんですよ。私の中での理不尽に全て応えた造りです。
スッキリ、カッコよく、剛性も出しつつ、メンテナンス性を考え、キッチリとミリ単位でポジションを出すって、まぁ出来ません。
出来上がって見れば、あっさり付いているので、ここまで考えているように見えないが、これを他で再現しようとすると、出来ません。そのくらい考えてます。
チェーンリングは、引き続き、エアロ60Tシングル。もちろんワンオフです。カーボンでシングルのナローワイドのエアロ専用設計です。ここを作るのは私くらいだろう。聞いた事すら無い。
クランクは8000アルテ、パワメ付きオリジナルペイント。170mm
そこかしこでワンオフのオンパレードなんですよ、このバイク。フロントブレーキからして、わざわざ外付けにしてます。効かない内装リムブレーキを辞めたいが為の外付け、ブレーキングでタイムを稼ぎ出す為の外付けです。
魔改造は至る所です。ただ単に買ってきたものを組み立てるだけで、改造なんて片腹痛い。一から作り出す。これこそが改造です。
まぁ、私。スーパーカー(ランボやフェラーリとか)、超高級車(ロールスロイスやベントレーとか)ばかり整備してたり、最高速(2JやRB26とか)のエンジンチューンドや箱のレースやゼロヨン、果てはスワップまでやって来てたから、自転車の改造なんぞお手のものなんですけどね。
ぶっちゃけクルマの方が1000倍詳しかったりする。