近年、太いタイヤが良いって風潮もあるんだけど、ホントに?って思う。
タイヤサイズってさ、安易に変更するのは、良くないんだけどねぇ…。
https://www.cateye.com/data/resources/tire_guide_jp.pdf
キャットアイさんのタイヤサイズ表です。
ロードバイクって、結局どこまで行っても、リヤタイヤが何回転したか?なんです。パワーがどうしたとか?そんなもんどーでも良く。リヤタイヤがどれほど回ったか?が重要なんですよ。
で、タイヤの外周ってのがめちゃくちゃ重要なんです。
この事について書いている所は、先ずないんだよね。
私の場合、超理論派なので、理論的に解説します。
この表から見ると。
25mmだと、2105mm。
これを40mmにしたら、2200mm。
約10cm違います。
たかが10cmではなく、10cmもなんです。
例えば、3倍のギヤ比で走った時。
ケイデンス80で計算すると。
25mmタイヤだと、30.312km/h
40mmタイヤだと、31.680km/h です。
同じケイデンスの場合、40mmにしたら、1km/hプラスです。
速度計算式から見ると、これ、すなわちギヤ比が上がったと言い換えられます。
25mmから見た場合。31.680km/hを得るのに必要なギヤ比は3.13539です。
フロント50Tで3倍のギヤ比は、リヤでは、16.6667Tです。
では、同じ50Tで、3.13539のギヤ比だと、15.947Tになります。
差を見ると、1T重くなるってのがわかります。
これ、3倍くらいのギヤ比なら、まだ良いんですが…。
例えば登坂。インナーローにバンバン入る方なんかは、もう死活問題です。
34×34T の場合。ケイデンス70とすると。
25mmだと、8.841km/h
40mmだと、9.240km/h
25mmで必要ギヤ比は、1.04513です。
フロント34Tの場合、リヤは、32.5318Tです。
1.5Tほど重くなりますね。
34×34Tギリギリ登坂の場合だと、もう登れないって事になります。
この場合、フロントを32Tにして、32×34の0.94くらいまでギヤ比を落とす必要があります。
色々と計算すると、タイヤをワンサイズ上にすると、+0.2から0.3Tくらい重くなります。
TTをやっているとわかるのですが、60×13Tだと、重くて、14Tだと軽いって事あるんですよ。ホント13.5Tがあったらなって思う。
そう言う時は、リヤタイヤで調整しますね。
25mmから見て、21mmにするとか、逆に23mmから見て28mmにするとか。
0.2から0.5Tの出し入れをしたり出来るので、そこを考えてタイヤサイズを決めてます。
例えば、登坂で後少し軽ければって思うなら、タイヤサイズを落とすのも手です。
34×32T、ケイデンス70で、28mmから23mmにしただけで、約0.7Tは下げられますから、34×32.7Tにした事になります。
この差は大きいですね。
何も太いタイヤにすることばかりが正義では無いです。
安易にタイヤサイズを変更するのは、愚策です。