未だにTTのDHポジションは低くなるから速いとか、言うヤツが居るんだよ。


昔、頭の位置で論議した事があってね。その時は議論が噛み合わないんだよね…ホントわかって無いんだよ、皆さん。それ、相当強い方でも勘違いしてるとその時は思いましたね。


そして、昨今のTTってさ、ドンドンDHバーを嵩上げしてるんですよ。 アレ?頭の位置って低い方が良かったんじゃ無かったっけ?ww


何故、上げてるのーー?です。



ガンナもですが最近はものすごい勢いでブロックで嵩上げしてるんですよ。




コレ見てもわかるように、トラックではベタベタに下げてますね、未だにww


同日の画像なのでわかりますが、ガンナの方が高いんです。


結果は、ガンナの方が圧倒的に速いんですよ。


何故?って疑問があっても、答えを出している所は少ないんです。(無いかなww)


では、その答えです。


空力における高さは2の次3の次なんです。

1番重要なのは。。


空力的に良いカタチになる事。


です。


ココが一番重要です。


空力的に良いカタチにさえなれば、高さや前面投影率などは2の次なんです。


空力的に良いカタチにさえなれば、頭の位置は高くなった所で何の問題もないんですよ。だからガンナのポジションでOKなんです。


よくよく考えれば、ベースバーは遥かに下なので、ベースバー握ってた方が頭の位置は下げれるんですよ。でも、それだと遅い。ここを疑問に思ったら、頭の位置なんぞどーでも良いって事に気がつくんだけどね…。


DHポジションになると言うのは、腕の影響をどう消すか?にかかってます。


空力的に悪いと言えるのは、円柱です。そして円柱と言えば腕。この腕をどう消すか?が問題。


オブリーポジションmk1は腕を畳んで身体に密着させた所が良かった。この変形が、禁止されたが、スーパータックです。単に低くなったから良いのではなく、限りなく腕と腰の円柱を消し、卵型になった為に空力的に良いカタチになり、結果速いんです。


これとは別に、オブリーポジションmk2のスーパーマンポジションも腕の影響を抑えて、コークボドルラインになった為、良いって事なんです。低さを追求したつもりが、実は空力的に良いカタチだったってだけで、皆勘違いしてしまったんです。


そして今。 ブロックで嵩上げマシマシにしているにも関わらず、速いのは、腕を畳む方向に行っているからです。

今までは、オブリーポジションmk2寄りだったんですよ。腕を伸ばす方向ですね。なので低く、DHバーもストレートに近い感じにしてました。

私は、この頃からオブリーポジションmk1寄りにした方が良いと言っていたんですよ。

ようやく最近は、腕を畳んで身体に近づけるようにしてきた。

空気を2の腕で受けるより、腕で受けたい、腕で切りたいって事です。

腕で両端に分け切り裂くと言う表現だろう。


なので、肘置きをエアロ形状にしているんです。


ホントはもっとDHバーの立ち上げ角度を付けたいんですが、UCI規定で、


肘置き面から上方に10cmラインを超えられない。

また肘置きの角度は15度まで。


なので、ガンナのそれが最大です。ギリギリを狙って作ってますね。



空力的に良いカタチにさえなれば良いので、ぶっちゃけ、普通に乗った状態で、かなり立ったポジションでも、フルフェアリングで良いカタチにカウリングさえしてしまえば、ベタベタに低く作ったTTバイクより速いんですよ!


そう頭の位置が高くても、カウリングした方が良く、それは前面投影面積が増えても、カウリングした方が良いんです。当たり前ですがね。


空力的に良いカタチになるって方が先なんですよ。その上で低さとかは見た方が良く、闇雲に低くなっても辛いだけです。