何故、私が自分で塗装しているか?です。
それは、他では信頼出来る所が無いからです。
自転車塗装って検索すると、粉体塗装とかって出てくるんですよ…。アレ、ロードバイクには向かないと言うか、やってはダメな塗装です。私なら、絶対にやりません。
粉体塗装をやって良いのは、Tigってある溶接のモノだけですね。
カーボンは全滅ですね。絶対ダメ。
3Dプリント製もダメ。
最近のアルミでスムージングされているのも、ちょっと注意が必要。多分やらない方が無難です。
ロウ付けのクロモリも、私ならやりません。
そう考えると、案外、粉体塗装出来そうなのは無いんです。
私もカーベックさんの粉体塗装を何度もやっていたんでわかるんですが、カーベックさんのは、静電気で粉末を塗装したいブツに置くって感じです。このままだと、息を吹きかけただけで粉末は飛びます。
粉体塗装の粉末を吹いたら、静かに、どこにも触らず、炉に入れるんですよ。そこで180℃辺りまで加熱すると、塗装の皮膜が出来るんです。
ここで問題なのが、熱です。
『プリブレグって何?』って所でも話してますが、カーボンフレームは必ず接着して作られてます。どんなに有名メーカーでもです。
この接着剤が180℃に耐えられるか?と言われたら、無理だね。私も入れて見たけど、徐々に接着部が割れたりしたりしてましたから。 特に塗装下だと、その後の接着部が除けないので、要注意です。
後はスムージングされているアルミです。結構パテでスムージングされていたりします。なので、そのパテが温度に耐えられないんです。
ロウ付けクロモリ。 わかるでしょ!わざわざ低温ロウ付けとかして、パイプに熱入れたくないのに、180℃に加熱してどうなの?です。
当然3Dプリント製は、その素材自体が温度に耐えられるの?とさらに接着剤で接着してますので、その接着剤が温度に耐えられないので、アウトです。
なので、ガッツリ溶接跡がある金属フレームなら粉体塗装も可能だと言えます。
こうなると、普通の塗装でも乾燥機に入れるか?ってのすら悩む。
多分、制作時の塗装では乾燥機に入れているだろう。
しかし、リペイントの段階で、ある程度年月の経った状態の接着箇所に、いくら熱変形率の低いカーボンでも、不用な変形はさせたくないと思うんです。
私的には、リペイントでは、自然乾燥が1番良いと考えてます。
ある意味、下手にプロっぽくやるより、缶スプレーの方がマシじゃないのか?と思います。
エポキシやカーボンの塗装の浸食は考え無くても良いが、熱は考えなければいけないんです。
製造過程を知らないとフレームペイントって出来ません。
カーボン目が出ているフレームなんてありますよね。例えば昔のTIMEとか。わざと塗装してないとかね。
あれは、どうするか?と言うと、最新のエポキシでコーティングしちゃいます。
最近のエポキシってホントに良いんですよ。
昔のTIMEとかの無塗装フレームは、結構黄色に変色しちゃっているんですよね。
因みににこれ、カンパ・レコードのボトルホルダーです。
この時期のってエポキシ樹脂が今一つで、紫外線劣化とか変色とかしちゃってたんです。
しかし、今では、変色や紫外線劣化しにくいエポキシ樹脂ってあるんですよ。(びっくりするくらい良いし、安いww)
未だにカーボンは紫外線劣化がぁーーとか言う人いますが、情報が古いです。いつの時代だよww
どうせ劣化してる樹脂なら、最新でコーティングしちゃおう!です。
ある程度剥がして、リ・コーティングしたら、凄く良いですよ。キズもなくなるし、透明感は出ますね。
結構、エポキシコーティングはしますね。硬化したら硬いですし、キズも消せますから、非常に良いです。
一口に、塗装と言っても、実は色々考えています。