企画・設計・製造までやるのってあんまり居ないんですよね。

職人技って正直、企画や設計からしたら不用で邪魔なだけなんです。

普通の方は、職人が作った一球入魂なモノが良いだろうと思うんですよ。
まぁ、芸術作品としては、それで良いんですが、製品としてはダメなんです。

企画・設計側からしたら、設計終了段階から、全て同じモノを作って欲しいんです。

初めて作る所から、最後の製品まで全て同じって事を求めたいんです。

熟練度が上がって最後の方か良いとか、今日は出来が良いとか、最高傑作だ!とかは要らないんです。

昨日も今日も明日も同じ、どちらかと言うと、いつも同じに出来る名人技が欲しいんです。

では、ロードバイクのカーボンフレームは?
と言えば。

ダメですね! ダメ!

素材がどうだとかではなく。製品として、ダメなんですよ。

それは、

同じ重量になっていないからです。

どれを取っても、サイズが同じなら同じ重量でなければいけないんです。

重いのと軽いのがある時点で同じ剛性では無いと言えます。

軽いのは、重いのに比べ、どこかが薄いか?接着剤の量が少ないか?、見えない重なり部が少ないか?って言う事が想像出来ます。

元々軽い素材のカーボンでです。

実は、重い方が良いんじゃね?と思わなければならないんです。

測って軽かったとか言うのはね…残念な方です。

少なくとも重さは同じである事。って企画・設計側からしたら、望む事なんです。

そして、コレ、実現出来ますよ。

無駄な事すれば良いだけ。Sd何ちゃらからしたら、ダメなんだろうが、した方が良い。

プリブレグのカットから、もっと無駄にカットすべきです。

カットって無駄なくする事は出来るんですが、それは均一性を求めるのには、良くないんです。カット出来る余白があっても、その方向にはカットしたくないとならなければいけない。

プリブレグをオートクレープから出した時に、重量は測るべき。ここで修正不可なら破棄です。

接着幅、接着箇所は確実に指定する。
大抵この辺りは手作業なんだよね、これはダメです。

接着剤の量も同じにする。
例えば、規定量を作って塗るのではダメなんですよ。
容器に必ず僅かに残るし、塗る器具にも残る。
なので、多めに作り、そこから塗った量をマイナスしていく事をする。マイナスした量で判断する。

必ず修正でパテ埋めしてますが、このパテも同様です。

塗装もですね。塗りながら、ガンの重さを測らないといけない。

全ての工程間で重量を計測する。

と、手間は増えるが、実現可能です。

接着も機械化した方が良いと思う。

こうなると、全ての工程で重量が出る。
この重量のフレームに、塗装はこの重量で塗っていると説明出来る。

手の込んだ塗装なら、このくらい重くなっているとか、ユーザー側は納得出来ると思うんです。

そう言う意味で、カーボンホイールもダメなんですけどね。