ロードバイクって、カーボンとは切っても切れない関係ですね。


私自身は、無いモノは作るって方なので、カーボンパーツを製作したり、改造したりしてます。





【My コルナゴのVision metron 5D を魔改造。】


カーボンも普通の自転車屋さんより遥かに詳しいです。


現状、ロードバイク乗り達は、かなり間違った知識を植え付けられてます。


そこで、カーボンの知識をより深めようと言うコーナーです。


中華カーボンってどうなの?とかも見えてくると思います。



第一弾は、ドライカーボンって何?です。


良くカーボンって、ドライカーボンとウエットカーボンってわけますよね。 でその差は何か?です。


コレ案外知らないんですよ。


例えば中華カーボンってドライですね。ってか、ウェットってあるの?って感じです。


中華のカーボンサドル。アレ、テカテカしてるのでウェットとか、意味不明な判別しているのも聞くんですが間違いです。


読んで字の如く、ドライは乾いたです。

ウェットは逆で濡れたですね。


では、何が乾いたか?濡れたか?です。


これは、樹脂量の差です。 


樹脂が塗られていない布状のカーボンって皆さん良く知るカーボン素材かと思います。


この場合、布状カーボンに樹脂を塗って固めるんですが、 


ウェットは、塗りっぱなし。

ドライは、何かしらの方法で余分な樹脂を取り除く。


この差です。


例えば、オートクレープ等熱しないとドライにならないってのも間違った認識です。


熱する熱しないに関わらず、樹脂を塗りっぱなしはウェットです。濡れたですから、当たり前なんだけどね。


それなら熱したか?熱しないか?って言いますよ。


常温でも、樹脂量を減らす事をすれば、ドライです。


ここ、良く間違える所です。


そして、ドライかウェットかは、この製造方法にしか適用されません。


世の中に出ている、ロードバイクのカーボン製品は、ドライにしかなりません。それは中華だろうとなんだろうとです。(これは第2弾で解説します)


この場合、ドライにするのに良く使われるのが、無数の穴が空いたフィルムと吸収パットをサンドイッチにし、それを真空パックにして、その真空の圧力で樹脂を押し出すって手法が使われます。(因みに、フレームを作るときは、また別の理由があります。)


ここで、樹脂についても説明しないといけませんね。


大体皆さんが知っているのは、エポキシ樹脂でしょう。

まぁメイン所ですね。しかしエポキシ以外にも樹脂はありますし、使われてます。(だから樹脂って表現をしてます)

そしてこの樹脂の耐熱性で熱することが出来るか?どうか?が決まります。


よって、何でもかんでもオートクレープにぶち込めるか?と言えばそうではありません。


これが厄介な所ですね。温度をどこまで上げられるか?はホント樹脂次第です。


そして当然、ドライ専用樹脂なんてのもありません。(たまに居るんですよ、この製品だとドライにならないとか言う方…)


話しは逸れましたが、ドライにする場合、樹脂を抜くんですが、ここで問題になるのが、抜く量です。


ゼロには出来ませんし、足りないと、思った強度になりません。 多く残っても、それ意味ないじゃんってなりますし、またどのくらい抜けたのか?がわかりません。

そして、毎回同じ量が抜けるとも限らないんです。


要するに均一性が無いって事になります。


これを解決したのが、プリブレグです!

第2弾は、プリブレグって何?です。