その3


パワーメーターの数値は、すなわち負荷とは限らない。


身体的負荷とパワーメーター値は相関関係性がありそうで、実は無い場合もある。 理論的に、一部でも合わない場合は、その事象について合っていないと言えるので、パワーメーターの値は、負荷値とは関係無いと言える。


何故そんなことが言えるか?と言えば。それはパワーメーターの測定方自体、インパクトスピードを要求されるからです。

パワーメーター自体、重い負荷でゆっくり動かすものを測定しにくく、例えば、アウタートップで最大登坂負荷をゼロスタートした時、身体的負荷は過大に掛かるが、パワーメーター上では、全く上がらないと言う現象が起こる。

歪みって、ある程度のスピードで叩かないと発生しづらい。逆にスピードとタイミングさえあれば、負荷は小さくても歪むんですよ。


クルマのホイールボルトなナットを外す時に使う、エアーインパクトレンチはその最たるモノ。

ボディ内に小さなハンマーが収まっているのだが、それをスピード良く叩くと、固く締まったボルトも緩むんですよ。これが歪みという現象。


そう、パワーメーターのダメなところは、歪みを計測している所。重さではない所。


この特性を理解していれば、パワーを上げる事は出来る。


見せかけのパワーを上げるのなら、インパクトスピードはいるので、ケイデンスは高めが良い。

また、インパクトポイントを作るペダリングをした方が良い。ワザと引っかかりを作るペダリングをすべきで、スムーズさは必要無い。


パワーを上げるだけなら、ペダリングはムラを出し、インパクトポイントを作り、そのポイントに向けスピード良く叩けば、パワーは上がる。理論的に理解してたら、上げる事自体大して難しくはない。


それが良いとは思わないし、パワーが上がって喜ぶのは、私にはわからない。

ただ上がっただけで、実際にはダメな方向に上がっている場合も多い。


何が原因で上がったか?の検証は必要だと思う。