Zwiftレースの勝ち方。
何回かにわけて、勝ち方のテクニック等を書こうと思います。
そもそもZwiftと実走は違います。ここがわからないと勝てません。
そう、Zwiftで勝てるからと言って、実走のレースで勝てる訳ではありません…その証拠に、プロ選手はZwiftでそこまで強く無いです。(確かに強いですが脅威では無い。)
Zwiftで強くなったから実走レースに出てみたら、そうでも無かったなんて話しも良く聞きます。
実走に対しても、ある一定のレベルアップや効果はありますが、あくまでもZwiftはZwiftなんです。
逆を言えば、実走で強いからと言って、ナメてかかってもZwiftでは勝てません。ちゃんと対策して挑む事が大切です。
何故、違うのか?ですね。それは、パワーです。
過去にもパワーについて色々書いてますが、私は一貫してパワーは少ないほど良いと言ってます。
これは、実走の上では重視すべき事なんですが、ことZwiftにおいては、逆なんですよ。
Zwiftではパワーは高ければ高いほど良い。
逆に、実走だとパワーは低ければ低いほど良いんです。
真逆なんです。
これが、プロ選手たちの弱さに繋がってます。
例えば、効率を考えてみましょう。
効率が良いとは、無駄が無いと言う事です。少ないパワーで同一の走りが出来れば、それは効率が良いと言う事ですよね。 って事は、40km/hで走っている時に、300Wよりも200Wの方が効率は良く、無駄が少ないって事になります。実走の場合、スピードは距離÷時間で計算出来、パワーは何Wだろうと良いんですよ。計算内にパワーなんぞ入らないんです。実走の場合は、ギヤ比だったりケイデンスがスピードに対して直接働きます。よって、より効率よくペダリングして回転を上げたり、少ないチカラで高いギヤ比を長く回す事の方が重要なんです。
Zwiftの場合、速度はパワーの高さに比例してます。パワーさえ高ければ、ギヤ比がどうであれ、ケイデンスがなんであれ関係無く速いんです。
裏を返せば、非効率でも良いって事です。
もっと言えば、非効率な走りの方が良いって事になります。
プロ選手は、私が見てる限り、効率良いペダリングをしてます。実走では、ちょっとびっくりするくらい、速度から考えるとパワーは低かったりします。
なので、実走と同じ感覚でZwiftをやると、遅かったりしますね。
プロツアー優勝選手の平均Wが260〜50W辺りだったりする。もちろんスピードレンジはとんでも無く速いんだが…。
パワー的には、そこまでぶっ飛んで無いんですよ。私も実走レースならば230Wアベ辺りだったりして、5時間程度のレースならば、このくらいで入賞出来るんですよ。Zwiftのアベパワーより圧倒的に少ないんです。
また、Zwiftに関して言えば、ポジションの違いは全く影響がないんです。どんな格好で乗ろうが、パワーさえ高ければ良いんですよ。全く空力を無視したポジションでも良いし、ダンシングなんぞしなくても良い。パワーさえ上がれば、良いんです。
逆に実走だと、ポジションはスピードに直結します。どんなポジションでも良いって訳では無いです。
推進力を得られるような上半身の使い方など、上半身のテクニックはZwiftでは無意味です。
この辺りもZwiftの負の側面です。良いポジションになるとは限らず、Zwiftの癖をつけると、実走では遅くなります。 プロツアー選手が余りZwiftをやらないのも、その辺りがあるから?ではと推測されます。
Zwiftで勝つには、Zwiftなりの乗り方や考え方を持たないと勝てないと思います。 逆に通常の実走と同じ感覚でZwiftレースに出てもそこそこな結果しか得られないと思います。それはプロ選手をみたらわかるかと思います。(実際大した戦績は残してないですw)
これを踏まえて、勝つテクニック等を次回は説明します!