試走。 

多分、多くの方は富士ヒルクライムの試走に出掛けたでしょう。私も出ないのに試走に行きました。私の場合確認と確信ですが…。

そして、ほとんどの方々は、本番さながらに試走したと思います。
ところが私は、うちの奥様と一緒に試走しに行って居るんですよ(笑)そして、当然奥様に合わせて走って居ます。
うちの奥様、滅茶苦茶遅いです(笑)もちろん本番さながらなど到底なりません。

私には、本番さながらに試走することに余り意味は無いと思って居ます。むしろ無意味だと思ってたりして…。

私の登坂の根幹には、平均が有ります。
全体を見た時の平均か基本で、平均を出すのに、ギヤ比と斜度を見て居ます。

この斜度が問題なんですよ!

この斜度、疲労度に関係無く正確でなくてはいけないのです。

序盤、疲労度が無い状態での斜度の感覚と、終盤の斜度の感覚が同じで無いとダメなんです。疲れたからと言って、実際の斜度は変わらないんですよ!10%は10%だし、5%は5%、疲れたからと言って変化はしませんし、レースの興奮状態での変化をさせてはいけません。

その為、疲れて無い状態、平常心な状態で正確に斜度を読む前段階が必要で、レースさながらに試走しては意味がないと思います。

よって奥様とゆっくり走り、コースを客観的に見て来たかったのです。

更に私は、区間に分けてコースを見て来ました。
例えば、この区間は斜度があるとか?この区間は案外平坦あるな!とかね。そして基本的にペースアップする所は、なるべく斜度が無い場合でです。自分が辛い所は誰でも辛いです。辛くない平坦でしっかりペースアップすることを意識して、その前段階の斜度が厳しい所をどう走るか?を決め、ペースアップ出来る箇所の距離を見て区間タイムを予想する。それを積み上げて全体のタイムを予想する。
 
その為には、ゆっくり走り平坦部の距離感を見たり。区間を往復したりしたい。そんなことも奥様が劇遅なので出来ました。

ぶっちゃけて言うと富士ヒル5分短縮の立役者は奥様だったりする(笑)

本来なら私と一緒に試走にさえ行けば、あと30秒は短縮出来たでしょうし、ゴールドは達成出来たと思います。何故なら、もっと細かくコース攻略を教えれたからです。

富士ヒルの試走の場合、コースの斜度や平坦部の長さ、箇所、を平常心で見たいだけでした。
そして、この斜度が正確である事が、再現性が高い事になります。

そう、斜度とギヤ比とケイデンスが正確で変わら無いなら、何時も同じで、誰でも同じなんです。

斜度さえ読み違えず、ギヤ比とケイデンスが私の想定と同じならば…。例の彼が走っても同じなんです。そして斜度さえ読み違えず、常に同じギヤ掛け、常に同じケイデンスで、常に斜度に対して同様な感度でシフトチェンジしていたら?何時も同じタイムになります。

よってここに再現性の高さが証明されます。


36×17〜18Tがメインだと言って居たので、平均斜度を間違えない事が重要。平均斜度にさえ合わせたら、幾らでも再現出来る。だからこそゆっくり走り斜度感覚だけ伝えた。
ゆっくりと序盤から走ったので、序盤が案外厳しいとわかった。この区間はメインギヤ比では高過ぎると。よって彼の脚も考慮し、21Tと良いギヤ比を選定した。
捨てても大丈夫だと確信出来たのは、ゆったり試走したからです。500m単位でのギヤ比を見たり。そこに対する疲労度を見たりして、確信的に落とせると思いました。


1時間5分30秒。もちろん彼ならまた同じタイムを出せる。斜度感度さえ上がれば、もっと良いタイムを出せる。そしてあと5分短縮して1時間にするには?一番簡単なのは、ギヤ比を見直すだけでいい。一枚上げたらいい。一枚上げて耐えられる脚さえ作ればいいだけです。闇雲にやるより効果的ですよ。ただ一枚掛けたらいいのだから…。
もちろん、斜度感度を高めたら、そこまで平均ギヤ比を上げる必要は無いですね。しっかり平坦部分で素早くシフトアップさえ出来たら…それだけでもっと短縮出来ます。