SKYトレインの謎な続き。
SKYのチーム力を見て居たら、何故他のチームは真似しないのか?って事に気がつきませんか?
特にBMC。BMCのエースは、元フルームの女房役。リッチー・ポートが居ますよね〜。フルームの下、水も甘いもわかっている様なポートだが、何故か?SKY の真似は出来ない。
あれ程やりたい放題のSKYに対して、何故他のチームはSKY の様になれないのか?
この疑問…。何故でしょう?
私は、ルーラーでアシストです。
急に??と思われるかと(笑)アシストを知ることがフルームを理解する事、強いてはSKYを知る事です。
多くの皆様は、認識違いをしています。アシストに対して、間違った認識をしています。
アシストに対しての認識として。
チーム為にとか?エースの為にとか?思って居ませんか?
アシストはエースより劣る人とか思って居ませんか?
声を大にして言いましょう!違います。
アシストは、敵エースや敵チームに対して、最大限攻撃する事!これに特化する事です。
味方に対して助けるとか?そんな事考えている様では、チームプレイなど出来ません。
そしてアシストに要求される事は、勝てることです。
勝てること。これは非常に重要です。
例えば、ホビーレース。チームプレイが出来ない理由は、アシストが優勝出来ないからです。
勝てないアシストが幾ら動き、幾らアタック掛けても無視されますし、誰も釣られません。優勝する匂いがするから、反応するし、チェックするんですよ。これだけ見ても勝てることは重要です。
また、ゴール前スプリントを見たらわかります、トレインの先頭は、ゴール前200mでは、誰よりも前に居なくてはいけません。その地点では、他の誰よりも勝ってないといけないのです。だから勝てないアシストはアシストでは有りません。
そして…エースを助けるのがアシストだと?
アシストからしたら、エースを助ける?なに寝ぼけた事言ってるんだよ!助ける程弱いエースなんぞエースじゃね〜よ!です。
アシストからしたら、エースは居て貰って当たり前。見てなくてもそこに居るだろう!まさかここで落ちることね〜だろと!思って居ます。強いからエースやってるんだろ!とね。
また、アシストからしたら、敵エースや敵アシストをマークする方が重要任務。いちいち自分の所のエースなんぞ気にしてられません!また、気にしなきゃいけない様な信頼度が低いエースなんぞアシストしたくも有りません!
集団内でココに居たいという場所が必ず有ります。その位置を勝ち取ることに、アシストはチカラを使ったりしてます。勝ち取った位置の真後ろにエースは居てくれる。見てなくても居るはずだと思いアシストは動く。
集団内での蹴落とし合いや、ローテ順の回避、場所の獲り合い、逃げの潰し、逃げの誘発、逃げ、ペースの上下動、その他諸々攻撃は沢山ある。さらには、マークをして居るので、誰が逃げた?とか、作戦を考えたり、勝負所に備えたり。そんな事に忙しく、エースの事なんぞ気にしていられませんよ(笑)もちろん私が、アシストする時も、エース格なんぞほとんど気にしてませんし、そんな気にしなきゃいけない弱っちいエースなんぞアシストしません。
まぁぶっちゃけ、エースってあんまりマークとか、頭使って勝負とか、作戦立案とかは、苦手なんですよ(笑)本来ならそんな所はアシストがする所なんですよね。
で、凄く遠回りしましたが、SKYの真似は何故出来ないか?です。
それは、クリス・フルームはアシストだからです。
何言って居るの?フルームはSKYのエースでしょ?って思うかもしれませんが、フルームの頭の中はアシストの考えですよ。今でも!
このエース格が純粋なアシスト、根っからのアシストってのがSKYであり、他のチームとは違う所です。
良〜く考えて見たらわかりますが、プロツアーってさ、強い方々の集まり。色々な所のエースが集まって居ると考えられます。って事は、純粋培養のアシストは居ないって事ですよ。
純粋なアシストのフルームがエース格ってのが、他のチームが真似出来ない所なんですよ。真似したくても真似出来ないってのが真実です。
フルームがアシスト的考えを持っている、希少的なエースです。
何故そう思うか?色々理由は有ります。
フルームは、他のエースとは違い、人一倍自ら指示して居ます。映像からもわかりますが、無線で誰よりも喋ってます。この指示するってのは、全体を見通すチカラがないと出来ません。私もアシストだからわかりますが、エースにはそれは出来ません。
ペース配分や逃げの選別など、本来ならアシストの仕事だと思います。作戦立案とかもね。
また、フルームは私と似ていると思います。(決して脚の強さでは有りませんよ!私は弱いですから…) フルームは多分、他人の強さが見えていると思います。ドラゴンボールのスカウター見たいな感じです。
これは登坂とかで、遅れる事を見たらわかります。フルームの代名詞、淡々と登る。遅れても慌てない。そのうち追いつく。って所にあります。
相手の強さが透けて見えないと、こんな事出来ません。自身の強さと相手の強さが数値化しているからこそできるのです。しかも何回と無くやってのけているので、確信的にやっていると言えます。
そして、それは純粋なアシストに必要なスキルです。周りをマークするに当たり、選別する訳です。1人でマークできるのは、頑張っても20人程度。正直対処できるのは、10人位です。瞬時にその日の相手の調子を見て判別しなくてはいけないません。こんな事は、スカウター的な眼を持たないと出来ません。
エースって本能的に反応したりは出来ますが、数値化して判別して切り捨てるって事は出来ません。私が見ているフルームは、どれもこれも反応するのではなく、切り捨て反応しない時は反応しません。幾らビッグネームでもです。
エースは凄いんだとかカッコいいなんて思っていると、わかりません。純粋なアシストって本来、凄いのです。ある意味希少な人種です。
フルームがアシストだとわかると、色々な事がわかります。
2012年ツールでのウィギンスへの手招き。フルームにはわかって居たのだろう、自分のが強いって事。そして何故そこで千切れると!エースならそこに居て当然だと、ここが勝負所だとね。
エースって自分の事はわかっても、相手の事はよくわから無いんです。
アシストって本来相手のエースがどう動くか?敵はどう動くか?って事を見てなくてはいけない。エースが勝つことが仕事なら、アシストはゲームマスター的存在。エースが勝つことを演出するのが仕事です。相手がどう動くか?思い通りに動かせるか?、ゲームのプレイヤーなのです。エースは駒にすぎず、俯瞰からレースが見れる存在がアシストです。エースに言われて動く様じゃアシスト失格です。
SKYに関しては、フルームがアシストなので、他のアシストはアシストとして一流じゃ無くても良いのです。フルームがアシストとしてやって欲しい事を指示すればいいし、アシスト的に動かせばいい。(良〜く見てると、登坂とかでアシストのアシストしてます。)要はエース格で務まると言って良い。SKYはエース級ばっかり居ると言うより、エースばっかりでいいって事です。
エース級ばっかり集めてもSKYにはなりません。ならないから他チームは真似出来ない。って事です。
そういう意味では、フルーム以外誰でもいい見たいな(笑)優秀なアシストが居る必要は無い。だからポートが抜けても、ランダが抜けても大丈夫なんだなぁこれが!
さらには、フルームが平均で走っているからって事もあるからですね。うまく負けるフルームがいるからこそのSKY戦術かと思います。
フルームが上手くコントロールして、他のアシスト陣を最後まで残していると言え、上手く負けて居るからこそ、アシストにも無理させない。無理させないから残る。だから余りフルームの裸単騎にならない。実際フルームは凄く上手くコントロールしてます。他の誰よりも。
そこ!とかここが!とかJ-SPORTS 見てるとアシストを助けて居る所やコントロールしている所が見て取れるんですが、そういう所を解説してくれないんだよね〜(苦笑)残念ながら…。(わからないか?)いつも的はずれな解説ありがとう!って感じです。
まぁツール前のフルームの好調さを見抜けない様じゃダメなんですがね。それはヒルクライム理論⑦にも繋がるのですが…。