さて、いよいよ本丸です。

私の理論では、平均を大切にしております。平均です。

まぁこれは、如何に負けるか?ですが(笑)
ロードレースとは、如何に負けるか?です。今年のツールのフルームが正に、如何に負けるか?でした。何故ならフルームはステージ一勝すらしてません。

今年のツールに関しては、別所では有りますが、ステージ始まる前に予想しておりまして…ほぼ全ステージの予想を当てました。もちろん、始まる前にフルームは非常に調子が良いとか、初っ端のTTではバルベルデが肝と言ったら、落車し(笑)途中、アルーにマイヨを明け渡したステージは、フルームが遅れると、まぁ全ステージほぼ予想通りでした。と横道に逸れましたが…。

では、平均とはなんですね〜??と言えば。スピードです。

これを富士ヒルに置き換えます。

富士ヒルでシルバーを獲りたい!って事は、1時間15分を切るって事です。コース距離が24kmですね〜。って事は、24/1.25=19.2km/hになります。すなわち1時間15分を上回るなら19.3km/hでずーっと走って居たらいい訳で、むしろ、19.2km/hで走って最後の100mだけ19.3km/hでもいいって事になります。(誤差は?と思われますが、案外計算通りになります。秒差感覚ですね。)

もちろんゴールドの平均は、22.15km/hを僅かでも上回れば良いので、22.2km/hでずーっと走って居たら良いって事になります。
まあ、優勝したければ、26km/hでずーっと走って居たら勝てます。ほぼ必勝法です(笑)

また、体重が60kgだろうが100kgだろうが、19.3km/hでずーっと走って居たらシルバーを獲れます。シルバー獲りたいなら、19.3km/hさえキープ出来ればいいんですよ!その速度域に達していたら体重など、どーでもいいって事になります。逆に体重を落としても、速度域が低ければ、全くの無駄って事になります。

なーんだ当たり前じゃんと思うかもしてませんが…。

ただし人間には、疲労度が有ります。高い斜度では高いスピードは出ません。これはどんなに強い人でもです。自分が辛い所は周りも辛いです。

そこで平均平均斜度に平均スピードを合わせると言う事をします。
 
富士ヒルでは、平均5.2%の斜度にシルバーなら、18.5km/hを。ゴールドなら21.3km/hを合わせるとなります。

5.2%を超える斜度なら、スピードは落ちても良く、低い斜度ならスピードは高くすると言った事になります。

こうする事により、身体的ダメージも平均化するとなります。

空力が効くのは26km/h以上からと言われています。ぶっちゃけ低いスピードの登坂では、空気抵抗はほとんど無視出来ます。よって登坂に関しては、平均スピードがマッチします。

スピードを平均化すると言うのは、クリスフルームの登坂そのものです。例えば、優勝者の平均スピードでの登坂さえしていたら、優勝者が途中で如何にアタック掛けようが、揺さぶり掛けようが、最終的に同じゴールになります。ホラ!これってフルームそのものでしょ。



理想を言えば、ずーっと平均スピードを維持出来ればいいです。本来なら、ヒルクライムはずーっと優勝者の平均スピードで走っていればいい。如何に平坦部があっても、ペースアップしなくて良く、どんな急勾配があっても下回らなければです。

ただし、そうはなりません。自分が辛い所は周りも辛いです。(笑)誰でも斜度20%でスピードを上げるのは至難の技です。そう、平均スピードが20km/hだからと言って、斜度20%の区間があっても?って言うのは余り現実味が有りません。では、どう実際の登坂に落とし込むか?ですね。これは平均斜度に平均スピードを合わせる事なんですが、と言ってもどうするの?ってなりますよね。

次回は、もう少し具体的にその辺りをやりたいと思います。