今年の渡良瀬は行けなかった。何の為にTTバイクを持っているかと言えば、渡良瀬の為って感じ(//∇//)ただ、E1では超合金が2連覇(タイム的には?だけど〜)。Pでは近藤くんが10位と、皆頑張って居るので取り残された感がたっぷりガーンです。

TTバイクって、なんだか速そうだし、ノーマルバイクより速く走れると勘違いしている人も多いが、そうでは無い。
ポンとTTバイクに乗ったからと言って、速くは走れない。

トライアスロンとTTはまるで違う。
UCI規定ってのが一番重くのしかかる。まずこれとの戦い。

基本的に、日本でTTバイク(トライアスロンバイクとは違う)を持って居る人は、ほとんど実業団選手かと思われる。たまに遊びの方も居るが…。
逆に言えば、遊びの方のマシンは一撃で判別出来ると言える。それほどUCI規定って守ろうとするなら、非効率極まりない。

まずは、DHバーの突き出し量。これはBBセンターからDHバー(バーコンは最も水平にした先端、di2 のバーコンならその先端)までを75cm以内と決まっている。(ただし身体的理由で80cmまで条件付でOK)

DHバーの上下振り幅は5cm以内。(要するに地面と平行にという事)

サドルはBBセンターよりサドルの先端が5cm以上後退させること。(ただし身体的理由で最小0cmまで条件付で前進出来る)

またサドルは水平。
DHバーの突き出し80cmとサドル前進0cmはどちらか?しか選べ無い。
例えば、サドル先端がBBセンターより4.9cmなら、DHバーの突き出し量の限界は75cmとなり。
DHバーの突き出し量を80cmにしたければ、サドル先端はBBセンターから5cm後退させなければいけない。


これは高身長で手足の長い人には不利な規定で、
これは海外プロツアーにも適用されている。

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そこで私のTTバイク。
ノーマルバイクはTOP550mmに乗るが、TTバイクはSサイズのTOP500mm。
残念なことに手足は長い(笑)自慢では無いがジーンズはテキトーな所で買うと、裾の長さが足りないなんてザラです。もちろん冬場のコートも腕の長さが足りない事がほとんど(笑)要するにカイジンさん体型…。

コレらを踏まえて、あえてSサイズ。

TTバイクに限っては、シートポストの長さだけ出れば、身長が180cmでも、Sサイズはアリなんですよ!

そうDHバーの突き出し量は最大80cmまでで、それはBBセンターからだからです。
ステムも私は90cmと短いステムを選んで居るがから、ノーマルバイクからしたら??だろう。
しかし、DHバーの突き出し量はBBセンターから決まり、トップが伸び、ステムで伸ばすとDHバーは非常に短くなるので、フレームサイズが大きいからと言ってもDHバーの先端の位置はBBセンターから見たら変わらないのです。

サドル位置を後方にして長さを出すのは、不可能に近い。(乗れるが、タイムを出す踏みは出来ない)むしろサドル位置は前にしたい位で、結果DHバー先端とサドル先端との長さは決まっていると言って良い。決して自分が一番良いポジションを確保出来ていない。

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勘違いしている人も多く、頭の低さだけで空力を語る方もいるが、単純にそこじゃない。そんな単純じゃないのです。空力は!

プロでもDHバーは↑この様にカサ増ししている。
こうなると、DHバーを握るより、ブルホーンを握った方が頭の低さは稼げるんですよね〜!だけどDHバーを握っている方が有利です。

空力的には、丸くて、太い棒はダメなんです。因みに細くても丸い棒はダメなんですが(笑) とにかく丸い棒はダメで、非常に空力は悪い。(R-SYSが空力的にゴミなのは、丸くて太いスポークだからです。)

で、丸い棒は?と言えば。腕なんですよ!腕。カラダを隠したり脚を隠したりする事は無理な相談(笑)カウリングで覆うしか無いが、腕は隠せるんですよ!

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オブリーポジションMk1は、まさにそれで、腕をカラダに付けて隠している。このアタマオカシイポジションも実は理にかなっている。

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今やサガンの代名詞的な乗り方だが、良く見りゃオブリーポジションMk1そのものなんですよ(笑)カラダの低さより腕の処理の仕方なんですね〜!カラダの低さを見ている様ではまだまだ素人です。

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オブリーポジションMk2のスーパーマンポジションも実はそれ!腕を投げ出す事で二の腕の前衛投影率を低く抑え、上半身の線上に隠している。。カラダの低さではなく、腕の処理の仕方です。この処理にした事で、Mk1よりもう一つ有利になったのですが…。(そのうち解説します。)

DHバーを握ることにより、腕をカラダの線上に隠すって事が重要なんですね〜。

R-SYSのスポークがダメなのだから、シフトケーブルやブレーキケーブルも空力的には良くない。インナーケーブルは意味有りと思います。あんなモノがと思うし、そんな細いケーブルと思うかもだが、空力とはそんなモノです。単純では有りません。

あんな事こんな事考えて、規定内にTTバイクを持って行く。特に高身長や手足の長い人はただでさえ振り幅の無いポジションの中で四苦八苦する。ただ乗っても速く走れません。奥深いです!