大友直人(指揮)
中嶋彰子(ソプラノ)、金子美香(メゾ・ソプラノ)、高柳圭(テノール)
北原瑠美(ソプラノ)、児玉和弘、櫻井淳、芹澤佳通(テノール)、大川博、小林啓倫(バリトン)、清水那由太、金子宏(バス)
群馬交響楽団合唱団
 
芥川也寸志/交響管弦楽のための音楽
團伊玖磨/飛天繚乱
黛敏郎/饗宴
千住明/オペラ「滝の白糸」から序曲、第3幕(演奏会形式)
 
7月のシモーネ・ヤング/新日本フィルのロマンティックにトラで乗ったホルンの濵地宗が素晴らしい演奏を聴かせてくれたので、群響侮れずと興味を持ったのでオペラシティで初めて聴く
 
五分の入りか、まあこのプログラムを考えれば上出来だろう
普段滅多に取れない二階席最前列ど真ん中
プログラムは簡素、歌詞に至っては普通のコピーだ、まあこれでもいいのかもしれないが
最初に楽団員全員が観客に正対して立つのにまずびっくり
最近は木を見て森を見ずのきらいがあるが、この夜は初めてのオケだったこともありまたやってしまい、各パートの音などが神経質なまでに気になってしまった(が、あまり書かず)
 
前半は「三人の会」を作った3人の作品
芥川の曲は聴いたことがあったが、いずれにせよ彼の曲はどれを聴いても小気味よく爽快感がある
 
團の曲ではかなりのディナーミク7
曲名から推察されるようにフルート、ピッコロ、それにオーボエとハープが活躍
前二者は秀逸な出来だった
全般的に吹奏楽曲的要素が感じられた
 
黛の曲も既に知っていたが、サックスが5本入ると異様な光景だ
パーカッション大活躍で、音圧が凄かった
30年前にサンフランシスコで現代音楽祭をやった際に黛を迎えた時のエピソードなど思い出しながら聴いていた
 
千住の曲は生では昨年8月、神奈川フィルの“華麗なるコンチェルト・シリーズ”で前半千住真理子がブラームスのコンチェルトを弾いた時、プログラム後半の2曲とアンコール曲を聴いた
ソリストが多いので珍しい配置
メインキャストの3人は通常の前、あとは弦と管の間
しかし序曲はやはりどこか大河ドラマを思わせるな
三枝茂彰のオペラなどと比べると「通俗的」な気がする
まあ、本人がそういった方向を目指しているのだから仕方ないが
第一場はいきなり口上(テノール児玉、声にむらあり)と拍手で始まる
タイトル・ロールの中嶋彰子は尻上がりに調子を上げて好演だった
欣弥役の高柳圭もはじめは線が細すぎると思ったが挽回
欣弥母の金子美香はとうとう最後まで声がくぐもっていた
二場で南京出刃打ちをやった清水那由太の声が素晴らしく、後列ソリスト陣は低音中心に押しなべて良かった気がする
最後に千住が舞台に引き上げられた(昨年の神奈フィルではアンコールを自ら振って兄妹共演した)
帰りがけ出てきたコーラス陣を見たら平均年齢がかなり高かった
 
オペラシティは中も外もクリスマス気分
 
 
 
 

 

日曜日の昼に本所松阪亭でミュージカル劇団イッツ・フォーリーズの“CHANCO Z”を楽しむ

 

35年前に初めて舞台を観て以来の長い付き合いになった同劇団が、麻布十番にあった本拠地アトリエ・フォンテーヌで毎年開催し、楽しみにしていたライブイベント“CHANCO”

アトリエ・フォンテーヌが取り壊しとなり拠点を失ってから途絶えていたが、久々にとりあえずの復活

 

“アイ・ガット・リズム”の歌とタップで始まり、劇団創設者であるいずみたく作曲の過去のオリジナル・ミュージカル・ナンバーを中心に、最後は恒例であった“CHANCO”で締め

 

オールド・メンバーが中心になっていると安心するなぁ

なんせもう若手3分の2は知らないから

OBコーナーで吉田雄くんがお父さんの福沢良一さんが劇団内初「共演」

 

やっぱりまたやってほしいな

 

終演後キャストと古くからのサポーターで集合写真

 

 

両国らしい

 

 

 

 

川久保賜紀(ヴァイオリン)
小林美恵(ヴァイオリン)
川本嘉子(ヴィオラ)
遠藤真理(チェロ)
三浦友理枝(ピアノ)
上野由恵(フルート)
吉野直子(ハープ)

 

ドビュッシー没後100年記念の7人の超豪華メンバーのミューズが紡ぐ優雅でとびきり贅沢な午後のひとときを青葉台フィリアホールで過ごす

 

1. ピアノ三重奏曲(川久保、遠藤、三浦)

川久保の艶やかな音、遠藤の豊かな音、三浦のリリカルな音が醸し出す得も言われぬドビュッシーの世界

 

2. 2つのアラベスク(三浦)

1カ所だけ隣の弦に触ったと思われたが、それはどうでもいい天上の調べ

 

3. 弦楽四重奏曲(川久保、小林、川本、遠藤)

小林が2nd.という豪華メンバー

今日は2階席最前列ど真ん中だったので、各人のボウイングやピチカートも良く分かった(それぞれ異なる部分が多いのも新鮮な発見)

1st.と2nd.の後退やVa.とVc.のリレーも

第3楽章はVa.が中心ともいえることに初めて気付いた

まあ、言葉を要しない華麗なるカルテットだった

 

4. 神聖な舞曲と世俗的な舞曲(川久保、小林、川本、遠藤、吉野)

ここでも豪華メンバーによる演奏をそれぞれの役割をきちんと認識しつつ聴くことができた

 

休憩15分

 

5.シランクス(上野)

柔らかく暖かな音がホールに拡がった

 

6.フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(上野、川本、吉野)

大好きな曲だが、なんといっても川本の力強く厚みがあって豊かな音が際立った

それに上野の柔らかな音が乗り、吉野の繊細な音が加わって実に優雅な演奏になった

 

7.アルバムのページ(負傷者の服のための小品)(三浦)

静かな曲を三浦がリリカルに演奏

 

8.チェロ・ソナタ(遠藤、三浦)

たくましささえ感じる力強く厚みがあるチェロを真正面からみながら聴いた

もはや語彙不足で如何とも表現しがたい

 

9.ヴァイオリン・ソナタ(川久保、三浦)

これまた実に力強く豊かに紡がれる音だった

つまらないことだが川久保の上体の動きが小さいことに気づく

 

まあ、ともかく名手が揃うとこういうことになるという、格の違いを見せつけられた

 

しかし贅沢な3時間近くだった

 

それぞれ別の経緯で向こうもこちらの顔を認識してくれている3人からサインをもらう