結末の大逆転を含め、ラブコメディの要素もふんだんに取り込んだ、なかなか良くできたプロットのSFファンタジー
 
最初と最後の着替えなど演出の細かな趣向も悪くなかった
 
公開ゲネなせいか台詞の噛みが目立ったが、キャストも奮闘していた
 
ゲネの割には良く入っていた
平日午後のエンタメにはふさわしかったかな
 
ネタバレを防ぐためストーリーは公開HPから
「世紀の大発明」と言われてとある怪しい研究所にやってきた新聞記者の高橋。
雷鳴とともに姿を現したマッド・サイエンティストは高橋の前にある美女を出現させる。
彼女は3Dプリンターで出力した人工細胞によって形作られた究極のリアル恋愛シミュレーション、
「人造カノジョ」だった。
 
明らかにされていく人造カノジョの真実。
彼女はAIか?人間か?それとも科学が生み出したモンスターなのか?
それはやがて高橋自身のアイデンティティーをも脅かしていく。
AIとは?人間とは?存在とは?
 
 
劇団結成25周年記念公演第3弾の締め
これまですべて観たが、意図的かだんだんハコが小さく舞台も地味になってきたものの、劇中劇の要素も加わって、一番「演劇人の演劇」らしかったかもしれない
内容も松本陽一が自分のことを書いているかのように思われる部分もあった
 
ロングランなのであらすじはネタバレを防ぐため公開HPから引用
 
とある会議室に三人の作家が集った。劇作家と小説家とシナリオライター。ジャンルの違う場所で「物語」を作ってきた三人の作家は、企画会議を繰り返しながら、共同で「或る物語」を作ろうと奮闘する。
「ダイナミズムこそ物語の根幹だ」と劇作家は語る。
「言葉のディティールに物語の息吹が芽生える」と小説家は語る。
「リアリティがすべて。その中からしか物語は生まれない」とシナリオライターは語る。
着地点の見出せない「或る物語」の「登場人物」達は、様々な試行錯誤により「物語の中」で右往左往する日々。
締め切りの迫ったある日、三人の作家の前に舞台監督、編集者、ドラマプロデューサーが現れる。追い込まれた三人の作家が生み出す「或る物語」は、三人の想像を超えた世界へと飛躍していくが…。
 
今年も既に100近い舞台を観ているが、なんといってもこの劇団のは決して行って損はないと安心して出かけられる
今回も期待を裏切らなかった
 
せっかく整理券4番を取ったが、せっかくだからと窮屈な最前列中央に陣取る
はじめのうちは舞台後方が見えず失敗したかなと思ったが、途中からは迫真の演技を真近で見られて良かった
 
劇団員の6人はいい意味で何をやってもそれぞれのキャラのコアな部分は変わらない
そのため観ている方にとっては演技がスッと自分の中に入って腑に落ちる
宇田川は相変わらずの貫禄だ
椎名はせわしなげな中で感情移入している
小沢の渋く低い声は相変わらず良く通る、口角泡を飛ばすシーンも迫力があった
樋口はいつものようにボケている
土屋と藤堂の演技を1メートルの位置から観たのは初めてだったが、表情が良く作られている
 
客演では図師光博が今まで知っているコメディアン的存在とは全く異なった顔を見せていた(あとで宇田川さんに話したら「でもチョコチョコのぞいてたでしょ」)
添田翔太の演技はボク団でも外でも常に自然だと思った
 
B,Cチームも観てみたいけど時間がないなぁ
 
撮影OKで面白かった前説にて
 

 

綾辻行人の「ミステリテイストのホラー」短編集「眼球奇譚」から最初の「再生」を舞台化した朗読劇(同時に最期の「眼球奇譚」も上演)

 

実は先月ことのはboxの“想稿銀河鉄道の夜”を観た折り、ジョバンニの演技が良かったので出口で声掛けしてほめたら「嬉しい」と握手を求められたので、ふ~んと思って調べたら、春奈風花人物がどのような存在かが分かったので、なるほどこういう子か、もう一度見てみようと出かけてみたのだが、朗読劇の醍醐味を味わえた

 

2つ並べて置かれた椅子、ただそれだけ

照明と音響もミニマム(ただし効果的だった)

そのこそぎ落とした中で進む物語り

 

先生(大学助教授宇城)役の鈴木彰紀は淡々と芯の強い声で語り始めたが、やがて感情を昂らせていく

由伊(学生⇒妻)役の春風ちゃんも適度な感情表現からだんだん激しくなっていった

そして二人の語りが重なる部分はなかなかの迫力であった

最期の春風ちゃんの泣き声とも叫び声ともとれる声は圧巻だった

 

今年のリーディングのトップに躍り出たかもしれない

 

面白かったので帰りに紀伊國屋書店で原作を買ってしまった