通信制看護学校の「キモ」といえば、紙上事例。
このブログを読んでいる方なら、その名前を聞くだけで少し身構えてしまうかもしれません。
今回は、紙上事例とは何かの話をします。
1. 紙上事例とは何か?
紙上事例とは、配布される架空の患者情報や家族背景、疾患、訴えをもとに、看護過程を展開する演習のことです。
レギュラーコース(全日制)では病院へ行って実習を行いますが、通信制の学生は仕事を持っている方が多く、長期の実習に行くことが難しいため、その代わりをこの「紙上事例」で行います。
学校によってゴードンやヘンダーソンなど、使われる理論は異なりますが、やることはほぼ同じです。
私の通っていた学校では、主に以下の項目を書き出していました。
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アセスメント:情報を分析する
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考察と根拠:アセスメントした内容が看護的にどうなのか、教科書などを引用して根拠を示す
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看護診断:看護上の問題を明確にする
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看護計画(OP/TP/EP):具体的な目標と、それを達成するための計画を立てる
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追加課題:疾患や治療法について調べてまとめる
2. 体力の限界に挑む「書く量」の多さ、まさに米粒写経…
私の学校では、看護診断についてはスクーリングで「なんとなくこのあたりかな……」とやんわり教えてくれるので大変助かりましたが、それ以上に毎回、書く量が膨大でした。
数えたことはありませんが、A3サイズの用紙10枚程度に文字を詰め込みます。
私はもともと、文章やシナリオを書く仕事をしていたので、文章が長くなりがちで、同級生から「書きすぎ」と指摘を受けていましたが、推定で1枚1000~2000文字程度、だいたい1事例あたり平均1.5万文字程度は書いていたと思います。
(念のためですが、学校からは「長すぎる」「まとまっていない」という指摘はありませんでした
)
文字数聞いてびっくりすると思いますが、アセスメントは情報収集なので、これは事例のペーパー見ながら書き出すだけなので、そんなに難しくないと思います。
考察と根拠は自分の考えではなく、教科書などから引用してきて「根拠はこうだから、異常、問題ない」などを導くため、根拠となる教科書の書き写しで文字数が多くなる。ここが一番、時間とボリュームがあります。
なぜなら、授業でフォローできない部分を無理やり教科書を読み込ませて学習させる機能を兼ねていると私は考えているため、該当箇所を探すため時間がかかります。
そこで役に立つのが、以前、通信制看護学校でのサバイバル戦略でお話ししたネットワークです。
ここをある程度、相互でフォローし合うことでスピードが劇的に上がります![]()
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先輩の事例もめちゃくちゃ参考になります。
とにかく私は右手に湿布を貼りながらペンを走らせていたのを覚えています。
肩こりもひどくなり、ときどき鍼灸院に通って自己メンテナンスをしなければならないほどでした。
これを8領域分行います。booの場合は1領域につき3事例をこなしました。
3. 最重要ルールは「締め切りの絶対厳守」
紙上事例で一番大事なこと。
それは、締め切りを厳守することです。
私の通っていた学校では、1日でも過ぎたらアウト。提出が認められませんでした。
そのため、私はかなり余裕を持って提出するようにしていました。
最悪、煮詰め切れていなくても出すだけ出してしまいましょう。
添削の赤ペンチェック入ってきたのを修正するだけで進みますので![]()
ここで、提出方法についてのアドバイスです。
近所の郵便局で集荷時間を聞き、何時までにポストに入れれば(または窓口に出せば)当日の消印がつくのかを把握しておくことです。
学校のルールにもよるのでしょうが、たいていは消印有効なので、学校から近い地域は投函から学校着まで中1日ほどでしたが、たいていは2~3日かかります。
離島の方はさらに+1日かかっていました。
ちなみに、速達代は第4種郵便(通信教育の割引送料)の対象にはなりません。
とにかく確実に締め切り内の消印をもらいましょう。
私は一度、用紙を1枚付け忘れて返送されてきたことがありましたが、スケジュールに余裕を持たせていたおかげで、期限内に再提出して事なきを得ましたが、締め切りを守れずに留年してしまった人を何人も知っています。
4. 毎日机に向かうリズムを作る
事例と格闘している期間は、とにかく提出日に合わせたスケジュール管理を徹底してください。
私は夜型人間で、明るい時間はなかなか机に向かえませんでしたし、性格的に休日にまとめて片付けることもできませんでした。だからこそ、毎日深夜に2時間から4時間は必ず机に向かうようにしていました。
逆に、国家試験の勉強に入った後は、こうした「明確な締め切り」がなくなったため、かなり気が抜けてしまったほどです。
まずは「締め切りから逆算して、毎日少しずつ進める」。 これが、紙上事例サバイバルの第一歩です。
それでは次は私が考える紙上事例の取り組み方について書きたいと思います。