サッカーグッズ鑑定士大アナリスト -330ページ目

機上の人に・・・。

とにかく今回は旅を満喫した事はもちろんいろいろな人との出会い、観戦した9試合と、とても満足した旅行だった。帰国する飛行機の中では旅を振り返り、この観戦記を早速書きはじめている。

そして最後の文章はやはりこれだ。

「ありがとう。来年もまた会おうぜ!」

文 BOOTSROOM 菅谷




決勝戦ブラジル代表対アルゼンチン代表戦を観戦

いよいよ決勝戦の朝を迎えた。今朝も昨朝同様の雨模様、まずはインターコンチネンタルホテルに顔を出してみた。しかし、この日はかなりの厳戒態勢で、入口付近で知り合いを待ちながら午前中を費やす事になってしまった。さすがに入口からロビーまでの距離が遠く、これではどうしようもないお手上げ状態の為にフランクフルト中央駅付近のドイツに来て一番最初に立ち寄ったレストランで昼食をとることにした。ムニエルとほうれん草のソテーのセットをオーダー、ひとりで取る食事は味気なかったものの頭の中は決勝戦のことでいっぱいだった。

食事をすませたあとは電車でスタジアムへ向かう事にした。キックオフまではまだまだ時間はあるのだが、スタジアム付近でゆっくり時間をつぶそうと思い、バルトスタジアムへ向かう。移動中はやはり同じ様に決勝戦を観に行くグループと顔をあわせることとなった。やはりサポーターの数はブラジル優勢のようだ。スタジアム内ではこの日同じく行われていた3位決定戦のドイツ対メキシコ戦がスクリーンで放映されていて、食い入るように見ていた。

やがて開幕戦と同じ様なセレモニーが行われ、その後両チームのスタメンが紹介された。ブラジルはケガで心配されたアドリアーノが名を連ねたベストメンバー、対するアルゼンチンの陣容も現段階でベストの布陣といえた。ちょうどその頃からだろうか、スタジアム外を大音響が包み込み始めた。最初は空港に近いために飛行機が飛び立つ際の音かと思いきや、正体はとてつもない雷の音であった。とにかく音がとても響き渡り、それでしかも屋根の隙間から大量の雨が降り注いできた。そして屋根の一部が破れ、そこをつたって大量の雨水がコーナー付近に注ぎ込まれ、一瞬して特大の水溜りができてしまった。

天候同様に試合も予期せぬ展開が待ち受けていた。いきなりアドリアーノが先制弾を放てば、それに続いてカカーがミドルシュートで追加点。前半で2-0のリードを奪ったブラジル、雨と雷が気になって集中できない時間帯があったが、はやい段階での2得点で俄然興奮度が増していった。ハーフタイムではお隣の女子高生(?)としばし談笑、とにかく「彼女はブラジルが好きであなた(私)とは気が合うわね」といった内容の話をしていた感じだった。

そんな楽しい時間はなおも続きロナウジーニョ とアドリアーノが加点、ついにセレソンに歓喜の瞬間が訪れる事となる。スタンドからでもはっきりと分かるセレソンの異常なまでの喜び方、ロナウジーニョもサンバの練習の成果を発揮できる場ができて本当に嬉しそうだった。セレモニーと宴はこの夜延々と続き、そこはまるでリオのカーニバルの様でもあった。

私は雨の中を約30分ほど遅れた電車に飛び乗りホテルへ、そしてTVをつけると先ほどまで行われていたコンフェデレーションズカップの決勝戦をまたも観戦した。

文 BOOTSROOM 菅谷


フランクフルトでお買物

昨夜ガイドと別れ、ひとりで宿泊。セレソンが宿泊している近くのホテルという理由だけで選んだこの安宿だったが、バスルームがなくてシャワーだけ、おまけにベットが薄汚れている。でも、こういう場所でもへこたれないのが私だ。とりあえず、シーツの上にバスタオルを敷いてその上で寝ることに・・・、疲れもあってか熟睡はできた。

ところが明け方5時頃である。いきなり外の異変に気付き飛び起きた。物凄い雷鳴とともに土砂降りの雨である。これでは「今日はどこへも行けないな~」と思う反面、「よくこれまで雨が降らなかったな~」少し複雑な気分になった。

午前9時、ショッピングに出かけようにも雨はまだやまず、とりあえず駅の地下街をぶらついてみた。そこで一軒の本屋さんを発見、子供にでも読ませる為に絵本を物色していると、遠くである本が並んでいるのに気付いた。なんとキャプテン翼ではないか?さすが「キャプつば」、世界で広く親しまれているというのを聞いた事はあったが、やっぱり何となく嬉しかった。早速、ドイツ語の参考書代わりに2冊購入してみた。

雨がやんだかどうかを確かめる為に外を歩いてみると、ずいぶんと小雨になっていたので家族や友人へのお土産選びを始めることにした。まずはドイツといえばウインナーということで、真空パックに入ったウインナーを購入、あとはモーツアルトの自画像がプリントされたチョコレートと、これまたドイツの名産品バームクーヘンを大量に購入した。以上、お土産選び終了。

まあせっかく時間もあることだし、いずれはレプリカユニフォームも取り扱う予定でいたので(アイントラハト)フランクフルトのオフィシャルショップを探してみることにした。まずは駅周辺で聞き込みを開始、するとここから5分ほどの距離のところにあるらしいとのこと。ということで歩いてみること15分あまり、しかし隣の駅まで歩いてしまう羽目に・・・、さらにひきかえしてみると街外れの商店街に小さく一軒あるではないか?おそるおそる入ってみると「グーテン・ターク」と背後からの声にビックリ、定員がフランクフルトの赤のシャツを着ていることから、やっぱりここで良かったようだ。

店内はフランクフルトの栄光の歴史が所狭しと飾られていて(フランクフルトはかつての名門クラブ)、浦和レッズでプレーしたウーべ・バインの姿なども確認できた。ここではフランクフルトのホームとアウェイ用一着づつ購入した。帰路の途中インターコンチネンタルホテルに立ち寄り明日のセレソンの情報をチェック、そのままホテルに戻って帰国の身支度を始めることにした。


文 BOOTSROOM 菅谷