サッカーグッズ鑑定士大アナリスト -335ページ目
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フランクフルトへ出発

いよいよ旅たちの瞬間を迎えた。今回の旅の目的は来年のワールドカップ本大会の下見とそのスタジアムで一試合でも多くの試合を観戦することである。しかも、今回も観光などはしないサッカー漬けの旅。また、かつてよくした貧乏旅行ではなく、できるだけ選手やジャーナリスト達と触れ合う時間を持ちたいという私の希望から、ホテルなどは代表選手が宿泊するところを出発前に手配した。こういう経験はお金では買えない貴重な時間、だからこそ大奮発をした旅行となった。

しかしながら、出発前は散々な思いをした。まずは何とパスポートの性別の欄が「F」になっているという信じられないような記載ミスが発覚したのである。性別の欄の男は通常「M」、しかしなんとも恐ろしい事に「F」のまますでにこのパスポートは5年も経過、すでに何カ国も回っていたのだ。早速パスポートセンターで事情を説明、係員の方の「性を変えられたことはないですよね?」などという疑惑の眼(いい加減自分の間違いを認めんかい!)にさらさられながらも、出発寸前になんとか無事交付してもらえることになった。(こういうところはいかにもお役所仕事だから、例え自分たちのミスであっても特例で早く出来ることはないらしい) これでまずはひと安心と思ったのも束の間、出発前に急いで仕事を片付けた影響か?腰痛が再発したのである。ここ数年持病となっていた腰がこんなときに・・・。病院に行ってもとうとう出発前日にもかかわらず「OK」サインは出ず、結局は万が一に備えて大量の薬を持っていく羽目になってしまった。病院の先生には「幸運を祈ります。アウフ、ヴィタゼン(ドイツ語でさよなら)」と言われ、病院をあとに。本当に体はもつのだろうか?このあとしばらく自問自答の繰り返すことに。そして不幸は重なるもので出発当日にはノートパソコンのバッテリーが充電できていなかったことが判明、現地でのホームページ更新を考えていただけにかなりショックだったが、さすがにこうもアクシデントが重なるともう開き直るしかなかった。「荷物が減ってよかった」と・・・、人間切り替えが大事だと思う。

すったもんだの末、ようやく機上の人となった。私を乗せたブリティッシュ・エアウェイズは途中ヒースロー空港を経由してフランクフルト入り。ヒースローからフランクフルトの機内はほとんどがビジネスマンで、観光客でしかも日本人は私ひとりくらいでどことなく浮いていたが、まあ薬のせいもあってかほとんど爆睡して過ごした。 空港に到着したのは午後9時頃。あたりはまだ明るくまるで日本の夕方のよう、まずは腰の心配もありホテルでゆっくりとすることにした。ちょうどワールドユースが放送されていてそれを観ながら就寝、まずは明日からのハードスケジュールに備え体を休める事にした。

文 BOOTSROOM 菅谷
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