こんなもの買いましたseason4 - oasis bootleg ブートレグ ブート -42ページ目

ブルーバレンタイン

シネマート心斎橋にて鑑賞。ある夫婦が離婚するまでのいきさつと、逆に出会いから結婚にいたるまでのエピソードを交互に挟みながらストーリーが進んでいきます。ヒーロー、ヒロインのラブストーリーじゃなくて、結婚の理想と現実、それを描いたお話です。

最初、家族で飼っていた犬が交通事故で死ぬ、というところからストーリーが始まるのですが、その悲しみを乗り越えるための手段というのが娘を母方の実家に預けて、夫婦はラブホに行って酒を飲んでエッチに溺れる、というもの。これはダンナであるディーンの案なわけですが、まずこの発想がもうドキュソでしょ。実際このダンナ、一応ペンキ塗りの職は持っているようだが、ほとんど家にいて、生活費のほとんどは看護士である嫁のシンディが出してるようだし、車の運転も嫁にさせている。だから僕的にはシンディのほうに感情移入、同情しながら見ていたのですが、結婚に至るまでの展開が徐々に明らかになってくると、シンディのほうも自分で蒔いた種みたいなところがあるんですよね。そもそも彼女の生まれ育った環境、おばあちゃんもお母さんもそれぞれダンナに愛されていたわけではなかった、そして自分もまた当時付き合っていた彼に意図しない妊娠をさせられてしまったわけじゃないですか。そこにちょっと野蛮な感じだけど優しさを持ったディーンがふらっときて、別の男との間の子がシンディのおなかのなかにいると知っても結婚しようと言われて、そこについなびいてしまったんですよね。で、時間が経ってその魔法が解けるとやっぱり愛情ではなかったんだということになる。

で、若かりし頃の2人も当然本人が演じているのだけど、現在のディーンは前頭がはげてしまってるしおなかも出ている、シンディもただのおばさんなんだけど、回想シーンではディーンは髪があるし、体もスレンダー、また、シンディも女性として魅力的に見えるんですよね。このふたりの容貌の変化に驚きました。これ、どっちを先に撮ったんでしょうかね?

で、入ったラブホが10代のカップルでも嫌がりそうな宇宙船をモチーフにしたお部屋だったり、そこでシンディが半ばヤケクソになって自らパンツ脱いで「ほら、来なさいよ。」的な行動に出て、ディーンが「いや、それだとレイプでしかない、俺はお前の体ではなく、心を求めてるんだ」的な内容が非常に悲哀を感じました。シンディはダンナにほとほと愛想をつかしてるんだけど、ディーンはまだシンディを愛してるんですよね。でもシンディが認めてくれるように一生懸命働くとかはしないで怠けてしまっている。じゃあシンディが優秀かというと、昔は医者志望だったのに現在は看護士、そして勤務先の医者からもっといい条件で別のところに誘われて、それは自分が有能だからだと思ったら実はその医者が自分に気があっただけだということがわかってショックだったり。そしてそこにディーンが乗り込んでいって病院をパニックにしてしまうじゃないですか。見ててこれは最悪だなと思いました。で、悲しいのがその後ディーンのほうから結婚指輪を草むらに投げ込んでしまうんだけど、少し立って投げたのを後悔して投げた場所のあたりを探しだすんですね。見ててあまりに哀れすぎていたたまれなかったです。

で、エンドロールのときに、中盤で回想の蜜月状態のときに、ディーンがウクレレを弾きながらシンディに歌ってあげた歌が再度流れるんですよ、その回想シーンのときには特になんとも思わなかったのですが、エンドロールで改めて歌詞の字幕を読むと、これはつまりそのままこの映画の流れになってるんですね、で、その後、暗い画面に花火が上がって、その部分だけ明るくなって、そこにラブラブな2人の写真が映るんだけど、それが映画の顛末とは正反対でなんてシュールな終わり方なんだろうと思いました。

いやぁ、これを見ると結婚に対する幻想を打ち砕かれるのは間違いないですね。でも、こういうのも乗り越えて「添い遂げる」とかそういう言葉があるんだろうなと思いました。

Blue Valentine
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Blue Valentine
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DOG FIGHT - STAND AND FIGHT

STAND AND FIGHT
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DOG FIGHT
ポニーキャニオン (1993-02-19)
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1993年発売の2ndアルバム。前作から1年経ってないですね。僕的にはリリース日から少し経っての購入だったはず、大学受験も終わって一息ついた頃だったような。

前作はバンドを始動するため、TAISHOの持ち曲にNAOKIが詞をつけて突貫工事で作ったようなアルバムだったわけですが、今作はTAISHO作詞、NAOKI作曲というDOG FIGHTの基本的楽曲制作のスタイルが、徐々に確立されてきて、今後の方向性を示した作品です。ただね、COBRAから追いかけてきたファンからすればパンク色がかなり薄まってしまって離れていってしまった人も数多くいたのではないかと思います。実は僕もそのひとり。

そのTAISHOの世界観なんですけど、男臭さと挫折感全開なんですよね、おそらく自身のパーソナルな体験を詞に詰め込みすぎのつんのめりすぎで正直僕には共感できるポイントがありませんでした。NAOKI作曲の曲だとまだそれが薄まってる感があるんだけど、TAISHO作詞作曲の楽曲だともう男汁って感じでちょっと受け付けられない。

じゃあNAOKIがどうかというと、やっぱりNAOKI作詞作曲の「DEAD OR ALIVE」という曲があるんだけど、これもやっぱりNAOKIどこに行こうとしてるの?と思うような出来というか。「BURN BURN BURN」, 「激しい雨に打たれて」、「この夜の向こう」などライブの定番曲から考えても、やっぱりこの2人は合作するほうが曲として洗練されたものができあがるんだなという感じです。

あと、KEN作曲の「トラブルメーカー」、甘いマスクの彼ですが、意外に彼の持ってくる曲はこれ以降もハード寄りでこれがアルバムにひと味違うスパイスになっている感がありますよね。

当時の僕としては大学合格で上京するという大きな環境の変化もあって、このアルバム以降DOG FIGHTのことは頭の片隅にもなくなっていったのでした。バンドブームもこの頃には下火も下火、音楽業界は小室ブームへとシフトしていってましたしね。

DOG FIGHT - NEW AMBITION


NEW AMBITION
NEW AMBITION
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DOG FIGHT
ポニーキャニオン (1992-06-19)
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先日見てきたDOG FIGHT一夜限りの再結成ライブに感化されまして、久々にひとつひとつ彼らのアルバムを聴き返して、過去の思い出を織り交ぜつつ現在の自分の感想を書いてみようかなと思います。

これは1stアルバムで、あれは高3の夏くらいだったかな、テレビにNAOKIとTAISHOがこのアルバムの宣伝で出ていたのを偶然見まして、それでDOG FIGHTの存在を知りました。COBRAが空中分解みたいな形で活動休止になっていたのは知ってたので、NAOKIが新しいバンド組んだんだなと。ジャケにはKI-YANも写っているし、しかも隣にいるのが実弟だということもそのときに知りまして、これは新人バンドながらも話題性、キャリアは飛びぬけてるなと思って、期待に胸膨らませてリリース日に買って早速聴いてみたのですが、正直「ナンダコレハ?」、だった記憶があります。まず思ったのがTAISHOの声。基本甘い歌声なんですよね。曲によっては無理して声を潰して歌っているんだけど、やっぱりチャーミーやヨースコーの声に比べると全然迫力がない。それにこのアルバム内の写真を見ても顔が童顔だから無理してロックファッションをしてる感じがするんですよね、他の3人が地に足がついてるたたずまいだから余計そう感じました。

曲に関して、ほとんどナオキ作詞、TAISHO作曲の体制ですが、でもこれって実は反対じゃないのかな、誤植じゃないのかなと当時思ってました。結構僕にとってナオキってカリスマ的存在なので、その彼の書く歌詞が薄っぺらだなと、プチショックでしたね。COBRAの歌詞は彼ではないな、というのもそのときに想像がついたというか。
楽曲はヘンテコな構成だなと思うのもかなりあるのですが、まあCOBRAから流れた人にとってギリ許容範囲かなという感想。

この少し後くらいに当時NHK-BSで放送されていた素人バンドバトルみたいな番組のゲストで出演した彼らの演奏を初めて見たのですが、会場が全然盛り上がってなくて、あと、TAISHOのマイクのコードがナオキのギターに引っかかってあたふたするみたいなのがばっちり映ってしまっていて、かっこよさはあまり感じられなかったのを覚えています。

でもDOG FIGHTのアルバムのなかではこれを一番聴いたし、実際今聴き返してもこれが一番好きなアルバムです。これ以降の彼らのアルバムの音楽性から考えると一番異質なのがこの1stなんですけど、でもクセがあるほうがずっと耳に残る感じというか、1曲1曲でみればもっと完成度の高い曲は後々の作品のほうにあるんだけど、彼らの原点であり、ライブ映えする曲が多いのがこのアルバムかな。先日のライブでもやっぱりこのアルバムからの選曲が一番多かったしファンの反応も良かったと思います。