こんなもの買いましたseason4 - oasis bootleg ブートレグ ブート -170ページ目

アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)

 
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)
ダニエル キイス
早川書房
売り上げランキング: 3793
おすすめ度の平均: 4.5
5 自分が唯一二回読んだ本です。
1 感動作ならぬ差別小説
4 人生のターニングポイントになった作品
5 脳科学の未来を考える。
5 「人間らしさ」の一つの答え
僕ら世代で「アルジャーノンに花束を」から連想するのは氷室京介のアルバムタイトルだと思うんですよね。同名の小説からタイトルを取った、というのは知ってたんですけどそのときはなんとなくお洒落な恋愛小説なのかと思ってて、でもこの歳になって読んでみたら全然違っていて単に驚いたとかそういうレベルではなく非常に深く考えされる作品でした。確か中学か高校かの読書感想文発表会でこの本の感想文を発表してた女の子がいたんですけど、でもその当時の僕がこの本を読んだとして作者の投げかけるテーマを理解できてなかっただろうと思います。最初読んでいてまず「ん?」と思うのはその文章の読みにくさ。白痴の主人公チャーリィが書く経過報告という名の文章で、句読点無し、字も間違えているし文書力そのものも非常に拙いのが80ページくらい続きます。ここを我慢して読んでいけばその後の展開が非常に読み応えがあるんですよね。白痴のときにはわからなかった人間関係の複雑さ、さらに自身の自分の知能が上がっていく中で周りの人間をどうしても煩わしく思ってしまう。つまりは術前において自分が周りの人に感じさせていた思いを今度は自分が体感する側になってしまうのです。しかし彼の悲劇はここからで、その急速に向上した知能が今度は一転、退化の方向に向かってしまうのです。以前には理解できた文章が今度はわからなくなってしまうなか、かつて自分を疎ましく感じ捨てられた母や妹に再会し、知能上昇中のときには愛し合おうとしてどうしても一線を越えられなかった障害センターの女教師アリスと今度は結ばれます。しかし最終的にはまたもとの白痴に戻ってしまい、最後これまで関わった誰にも迷惑をかけぬよう自ら介護施設に向かう決意をするのですが、このあたり非常に泣けます。アルジャーノンというのはチャーリィに施された手術を前もって動物実験として施されていたねずみの名前。彼と術前のチャーリィが大学の研究室で一緒に迷路から出口を探す問題を解くのですが先に出口にたどり着くのはいつもアルジャーノンのほう。知能退化もアルジャーノンのほうが先で、つまりこのねずみの顛末を観察していくなかでやがて自らに起こりうる出来事も知能MAXのチャーリィにはわかっていたのです。非常に深く重い作品でした。

眠りの森 (講談社文庫)

眠りの森 (講談社文庫)
眠りの森 (講談社文庫)
posted with amazlet at 09.07.09
東野 圭吾
講談社
売り上げランキング: 884
おすすめ度の平均: 4.5
4 東野圭吾お得意の純愛模様も織り交ぜ、読みやすい良作
3 夢を叶えるためには、何かを犠牲にしなければならない
4 驚きと悔しさと爽やかさが共存している作品
4 奇麗事なく非常にリアルに描かれています
4 加賀刑事の悲しい恋
東野氏の著書ではおなじみのキャラクター、刑事加賀恭一郎が主役のバレエ団を舞台にしたミステリー。「私が彼女を殺した」「どちらかが彼女を殺した」での加賀はどちらかというと脇役扱いで非常に冷静かつ的を射た推理をしているのですが、今作では若かりし頃という設定のためか、彼の推理が追いつかないまま第2の殺人、殺人未遂、自殺、と事件が展開していきます。バレエ団のある女性関係者に加賀は恋心を抱くのですが実は・・・。みたいな感じですね。しかしなぁ、オチが僕的にはちょっと不満でした。中盤を過ぎたあたりであれっ、この人かな、みたいなのはなんとなくわかるんですが、でも冒頭の描写を読む限りこの人ではありえない、でもやっぱりこいつかい。という感想。なんていうか。その冒頭の描写に書かれていることが事件の全容ではなかったんですよね、肝心な事をあえて書かなかったという描写方法。やっぱり読む側には全ての状況を提示していてほしかったです。いやぁすっかりひっかかっちゃいました。

Perfume - トライアングル(初回限定盤)

トライアングル(初回限定盤)
Perfume
徳間ジャパンコミュニケーションズ (2009-07-08)
売り上げランキング: 7
おすすめ度の平均: 4.5
5 最高!!!!
4 よくやった!
2 つまらないと言うよりも寂しい感じ
5 噛めば噛むほど
5 いい
ついに出ました。Perfume3rdアルバム。一聴した限りではますます中田色が強まっています。GAMEほどキャッチーではなく、敷居は高くなっている感じ。イントロ的な1曲目からすぐシングル曲に変わっていくのでまずは聴きやすいかなと感じましたがEdgeからはもうバキバキ四つ打ちモードへ。声の加工もさらに増して女の子ならもはや誰が歌ってもいいんじゃないかレベル。ピノのCMで先行オンエアされていた「NIGHT FLIGHT」は80年代テクノを今風にリメイクしたという感じかな。これが今回のアルバムでのハイライトトラック的な扱いですけど、前作における「シークレットシークレット」に比べるとちょっとパンチは弱いなと思いました。中盤から後半にかけてはちょっとダレますね。「ワンルームディスコ」で持ち直して「願い」でしっとり終了。前作のときには思わなかったのですが今作を二周りほどして思ったのが、エレクトロなサウンドってずっと聴いてると疲労感を感じますね。限定盤のDVDは「I still love U」のPVと代々木ライブカット2曲。PVは途中からメンバーの表情に明らかな異変が起きてます。なんていうかバイブを遠隔操作されてるような下世話な想像をしてしまいますよ。代々木でのライブ映像は僕は初見だったのですが、広い空間で踊ってると口パク感が増していて、踊ってるんだけど非常にマネキン、無機質な感じがしました。本人達はそこにいるんだけど会場が盛り上がっている原因は曲そのものであって、メンバーのダンスは触媒のような補助的な存在のような、そんな感想を持ちました。