第11話 「えっ 移動!?」
「このように毎日きちんと掃除をするように!」と 厳しいお言葉を頂いたのでした。(笑)
ほんと 掃除「命」でした。
つづく・・・。
そんな日々を2年間過ごして・・・
アルバイトからスタートして、ホール主任、サブマネージャー、1年2カ月でマネージャー(副店長)にな
り、後2カ月で丸2年を迎えようとしていた時に、新店舗オープンの話が持ち上がりそこのマネージャーへ
と抜擢されたのでした。その時快く「はい!」と受けた記憶がありませんでした。なんだか・・・色々と
ごねたような・・・でも会社命令と「お前しかいない」と言う課長の言葉で(本当は人材がいなかっただけ)
新たな世界へと飛び出したのでありました。新店舗は高級焼き肉店、名古屋に模範となる店舗がありまして
(社長の知人経営)そこへ研修に行かされました。(2週間)今でこそ高級な焼肉屋は珍しくありませんが
その頃は高い焼肉屋はあっても内装がゴージャスな所はありませんでした。名古屋の店は地上36階、抜群の
ロケーションと高級感ある内装で客単価1万円以上の店でした。36・37階の2フロアで下が2~4名用のテーブ
ル席で、上が団体用のテーブル席でした。焼くのも炭火焼、肉は最高級和牛でステーキ(焼肉なのに)があ
って、ぶ厚く霜が良く降った絵にかいたような「肉」でした。スタッフ教育も行き届いており、おすすめ上
手なスタッフが、高額商品をバンバン売っていました。そこの営業部長がやたら厳しい人で(職人気質)
今でこそまあ~るくなられたそうですが、まだ調理場に立たれていた当時は(本当に)包丁が飛んでいたそう
です。ダーツのごとく壁に突き刺さっていたとか 汗(ここの従業員でなくて良かった~)今は言葉が心臓を
えぐるそうですが・・・。そんなある日 こちらの副店長はすこ~し 仕事を忘れてしまわれることがあるそ
うでして・・・でした。ミスが発覚し、営業部長曰く「お前は記憶力が悪いんじゃなくて、記憶する能力が
ない。」と面と向かって断言されていました。しかし、副店長は少しも動じず頭を下げて、仕事に戻られまし
た。営業部長「まっ あの位無いと続かんよね」さすがの営業部長もちょっと あきらめ気味でした。後で
店長が「あのやり取りは年中でその後必ず、何とかしろ」と言われ続けられていると言う事でした。教育とは
あきらめないことなのか?その時の私にはまだ先の領域の話でした。何とかかんとか2週間研修を終えて
一通りの流れはつかんだので、後は帰って文書化するだけになりました。前の店の営業を後任のマネージャー
に引き継ぎながら、約3週間をかけてマニュアルを創り上げて、1週間のオープン前のスタッフ研修が無事に終
わりご招待のお客様を招いてのレセプション・・・多少のミスはあった物の(料理はコースのみ)滞りなく終わり
さあ、オープン日を迎えることと あいなりました。知らぬが仏 新規店オープンの醍醐味を骨の髄まで味わう
事になろうとは、わくわく ドキドキの前日まで知る由もなかったのでした・・・。
オープンから3日間は「半額コース」のみで作るコースは1種類、ビールもたくさん出るだろうとビール専門の
担当を1人作り、準備万端!炭火焼高級焼き肉店の先駆けとして、今まさに怒涛の開店当日を迎えようとしてい
ました。
店舗は2Fで直のエスカレーターが付いていました。(帰りは階段)オープン5分前、下には沢山のお客様
が長蛇の列をなして今か今かと待たれていました。時間と共にエスカレーターのスイッチを入れる「カチッ」
グウイーンとエスカレーターが動き出し、お客様が上がってくるのが見えましたが、この先にある「地獄絵図」
は、知る由もありませんでした・・・。
つづく・・・。




