第13話 「13日間地獄の特訓?」
地獄が好きな 私でした・・・。
つづく・・・。
会社単位での研修でしたので、上級職の方も上級コースの研修を先に受けられていました。
戻られた時にはやたらと元気が良くてとにかく声がでかい!本人は普通だと言うけどほとん
ど、ニコニコしながら怒鳴っている状態で、その時の専務は首席卒業だったそうで、社長か
らロレックスをプレゼントされていました。
どんな所なんだろう・・・専務は結構恰幅が良く、浪花の商人と言うような粘り気?がある
人でしたが何とも「爽やかな」ちょっと明るすぎる・・・前の方が・・・とにかく、何かが
変わるのだなと思い出発したのでした。ちょっと・・・修学旅行のような気分で・・・
着きました。
あちら、こちらで「おはようございます!!」「こんにちは!!」・・・この声を文字で書
いたらフォントが200ぐらいになります。しきりに挨拶が飛び交っていました。はあ~ 自衛
隊!?富士の裾野だけにと思いながら、10:00入校式を終えて班ごとに分かれ入室、10:30か
ら初めての訓練開始、その前に制服があり、イメージとしては海軍の作業着と言ったような
船の甲板をデッキブラシで掃除している時のような(あくまでイメージです)帽子・上着・ト
レパンで全部白その上着にこれからの研修課題のリボンが13本でしたか、付いていました。研
修が1つ終了するごとにリボンが1つ外れる特典?付き
まずは、挨拶の仕方からお辞儀、会釈等々体の角度から丁寧に教えていただき元気良く「こん
にちは!」の声が半端な出し方ではない、周りを見渡せば各グループで「こんにちは」「おは
ようございます」の連呼連呼!富士山が綺麗に見えて講師の方が「さあ、富士山に向かって!」
ほぼ初日でガラガラを通り過ぎたかすれ声、2日目で完全に咽はつぶれました。口がパクパクし
て息だけが漏れている状態でした。
腹式呼吸の同時に習い、3日目からは見違えるほどの大きな声が出るようにはなったのですが、
精一杯出している時に、講師の方は「はい!素晴らし!」と言いながら「更に2倍の声で!」
ええーー!!と言う声が大きくなっていました。とにかく空けても暮れても大声で挨拶、人と
すれ違っても挨拶、トイレでも挨拶・・・。他の班とすれちがおうものなら怒号のあいさつバ
トル! そんな規律正しい生活に素直に順応して、5時半起床に乾布摩擦(2月でした・・・)
等々色んな意味で自分再発見の日々を送り、一つまた一つとりボンが外れていくのでした。
そんな中、7分間のスピーチがある課題がありまして、あるテーマを7分間のスピーチにまとめ
て丸暗記して審査されるのですが、ここで意外な事を発見 何と私、極度の上がり症でした。
今までどこでも横着者と言われていたので「そんな・・・ばかな」と自分自身を疑いました。
初めて審査の部屋に入った瞬間 事はおこりました。ホワイトアウト・・・頭の中はスッカラ
カン、なあ~んにも出てこず、「はいそこまで」と言う講師の方の声、手に汗びっしょり 心
臓バクバク「これは・・・いったい」1回目はさすがに上がったなと思っていたんですが、2・
3回と繰り返すうち必ず途中で 真っ白け 練習じゃ すらすら 言えるのに
本番 まったく・・・。それでも少しずつ 自分を落ち着かせ 冷静に緊張して?ゆっくりと
力の限り?振り絞って・・・支離滅裂ですが、冗談のようなこの状態で何とか合格をもらえた
時は、やり遂げた自分自身に感動しました。涙!! この一生懸命な姿勢がこの後の課題を通
りやすくするのだとは、少しも気づかずただ喜んでいました。訓練の日々が過ぎる中、駅頭歌
唱訓練が来ました。通勤時間帯の富士宮駅のコンコース中央に箱を置いてその上に立ち決めら
れた歌をうたいます。
もうその時には恥ずかしいなんて言う感情は「なに?」と言うくらいになっているので、歌う
事自体は何ともないのですが、確か記憶によればいつも1番2番ばかり歌って、行きのバスの中で
初めて3番を教わって、1~3番まで歌ったような記憶があります。人間必死になれば出来るもので
す!
今生活をしていて「必死」と言う事はなかなかないと思います。(思っているだけで 極限まで
は・・・)
良い時期に、良い体験をさせて貰ったと思っています。今でも部屋に飾ってある終了証書を見る
たびに忘れがちな事を思い起こします。日常から離れて完全隔離の中、非日常の中から自分を見
つめ直すと言う事を前提において(空っぽになる)一度、経験するには良い事だと今でも思って
います。
研修も終わり、帰ってからがまた・・・。
つづく・・・。


