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第17話 「洗脳・・・。」


前々から声をかけていただいていた会社にお世話になることになり、心機一転新たなスタートを


切るのでした。


                                     つづく・・・。


地域で元気がある店舗で、料理・接客共に末端アルバイトまでがレベルの高い会社でした。


店長候補として入りはしましたが、ところ変われば品変わるで、今までとは違う接客の在り方で


どう違うかと言うとアルバイトばかりですから社長が言ったことが「絶対!」と言う考え方で


店長の考えさえも覆される典型的なトップダウンのワンマン大魔王でしたが、人間とはキョーレツ


な言葉を頭の中に突っ込まれるといとも簡単に従うようになるものだと思いました。多分日本人の


特性なのではないかと思います。しかし、言っていることが緻密でいちいちごもっともに加えて


怒涛の勢い(管理者養成学校の講師を3倍にしたような・・・)で怒鳴り散らすのだからたまった


ものではありません。思考能力はほぼゼロのなります。そして素直に(勝手に・・・)受け入れま


す。まるで宗教団体みたく社長に右向け右でした。ですが、教育も(色々考え方はあるでしょうが)


ここまで徹底していれば店を維持していくには何の問題もないのですが、社員は社長の意見待ちで


結局、考える事を辞めてしまいます。そんな日々を5年間続けました。前職で知らぬ間に緩くなって


いた気持ちを「ぎゅ!!」と搾って(搾りすぎだった・・・)新たな飲食のなんたるかを学ぶことが


出来ました。まあ~ 朝から晩まで仕事づけで、一番徹底的に教えられたことは「確認」でした。


「確認をしなさい」と言う教え方ではなく、確認して仕事は終わると言う事を身を持って学びました。


とにかくしつこいほど見れば、人は必ず実行するようになると言う事で物事を教えると言う事は


教える側に根気が無くては始まらないと言う事でした。しかしそのお陰でそのことが身に付きとって


も嫌がられる存在になることができました。(しつこ過ぎ・・・)また、13年間営業して改装前の


店舗の店長をやらせてもらい「とにかくチラシを配れ!」と言う勅令にひたすら配りました。


ほお~~~~んとに暇な店だったので、140席でホールスタッフ3~4人で楽に回せるほどでした。


私は17:00のオープンから21:00までチラシをして(9Fにある店でした。)一旦店の戻り、スタッフ


に休憩を回して、再度チラシ24:00(ラストオーダー)ぐらいまで毎日捲いていました。来る日も々


2ヶ月目に(閉店まで後1ヶ月)集客が少し増えだし、近くのビルの方が通ってくださる様になってい


きました。閉店間際には、店内に賑わいさえみられるようになりました。閉店してから1ヶ月で新規


開店!オープン当日社長が一言「最初の客が男やったらなあ」(京都出身です。)「この店繁盛する」


その通りに男性のお客様が1人目で、繁盛しました!毎日が金曜日と言って良いくらいの入り方で、と


にかく、満席になるのが早かった・・・17:00オープンで18:30ぐらいにはほぼ満席で120席があっと


いう間に埋まっていました。そのほとんどが予約でした。その理由はオープンしても毎日10分でも


チラシをしたり会社訪問をしたりの努力の結果だと思っいます。「継続こそ力なり」この時に学んだ


言葉でした。しかし・・・振り返れば「過酷」でした。オープン前に社長に呼び出され「すぐ来やい!」


ガチャ・・・どこへ?と言うような日々18:30ぐらいまでわあわあ言われて(今となっては何言われた


のかは・・・)店に戻れば 嵐!飯も食わずに仕事して23:00やっと落ち着いたかと思えば、また電話


「すぐ来やい!」ガチャ・・・(だからどこ?)またありがたいお話をわあわあ午前3時、4時まで・・・


何をそんなに頑張っていたのか、もうここでなくてはいけない状態になっていました。辞める人間は


悪とさえ思ったほどでした。まさに「洗脳の極み」しかしここで最後に学んだのは(本当に沢山の事を


教わりました。)「限界」言う事でした。ここでの仕事の終焉を迎えました。が、一番ありがたかったの


は沢山の新人教育が出来た事でした。新人アルバイトは何しに来るのか・・・入店15分でお客様とのファ


ーストコンタクトの仕事を覚えさせる。


                                        つづく・・・

第15話 「私ですか?!」


その深い意味までは気付きませんでした・・・。


                                         つづく・・・。


それから数日後、その方は来られました。 そして、「ちょっとお話が・・・」 なななあ~んとお!!


ヘッドハンティング! まさかあ~ 「あの~何かの間違いでは?」話を聞くと本気でした。名刺を出され


某有名ホテルの会長! 出店した店の運営がうまくいっていないと言う事でしたが、私もまだ副店長レベル


で、勉強途中「そんなお役にたつほどの実力はまだありません。」と丁寧にお断りさせていただきました。


先で、気が変わった時には是非と言って帰られましたが、その後会社を変わった後に再び会いに来られよう


とは知る由もありませんでした。


話は変わりますが、この店のこだわりは半端ではなく2フロアの真ん中をくりぬいて、螺旋階段を取りつけ


ていましたがこのらせん階段が19世紀のヨーロッパの屋敷の階段を持ってきた(ただの廃材にしか・・・。)


そんな階段やトイレの手洗いも同じ屋敷の物で、蛇口が真鍮でしたが磨こうとしたら「あー!だめだめ」


「このさびが歴史なんだから」(デザイナーの方でした)「んん~・・・」掃除命の私としては、蚊に刺され


た跡をじっと眺めているような気分でした・・・。


置いてある壺も室町時代とか(ホントか?)長さ60センチぐらいの掛け軸で大根とかぼちゃの水墨画か書かれ


ているのが、ん十万円とか一体いくらかかっているのか、しかし人間良い物を見えれば自然と目が肥えて来る


と言う事をこの後知りました。日常的に良い物を丁寧に扱っていれば自然と所作も変わってきますし、物を見


る目も知らず知らずのうちに変わってきていたことには、この時は全然気づいてはいませんでした・・・。


食材も高級、価格もハイレベルの中でレベルの高いお客様との接客で色々な事を学ばせて頂きました。


料理についてもその時の板長が、聞けば何でも教えてくれる方だったのでそれまでに無い深い所まで身に着い


たのでした・・・。


                                          つづく・・・。