それで十分…
Saltburn、ソルトバーンです。
2023年、アメリカのスリラーになるのかな、Amazonプライムオリジナル作品。
監督はプロミシング・ヤング・ウーマンなどの、エメラルド・フェネル。
家庭環境に恵まれず奨学金を使ってオックスフォード大学にやってきた青年、ある出来事をきっかけに貴族のお坊っちゃんと仲良くなり人生が大きく動き出していく…そんなストーリー。
階級や格差、そこに不気味さをプラスして描いた今作、大学生活が始まるが、陰キャで友達もいない主人公が、カースト上位の青年と仲良くなり、夏休みを彼の豪邸で過ごすことになる。
なかなか本質を見せない展開で、シュールな笑いも散りばめられどういう気持ちで観たら良いのか少し迷いますが、とにかく作品全体に不穏な空気と不気味さは常に流れていて、それはやはり主演のバリー・コーガンのおかげでしょう。
表情が豊かというわけではないけど、とにかく彼から目が離せなくなる。
LGBTQ的要素も漂わせつつ、彼の本音や本質はなんなのか、そこに引き込まれてしまう。
友人の姉との行為、もう一人の学生との確執、そしてラストで全て明かされ、彼が最後には頂点に立つと…舞台がイギリスの田舎っても良い。
鮮やかな大逆転じゃないですし、かといって強引な手口でもないし、静かに賢く、ズルく、最後に一番上に居るという、もうそれは彼の能力でしょう(^○^)
そうだとすると彼の嘘がバレたのもわざとなのかね…
他キャストはロザムンド・パイク、キャリー・マリガン、ジェイコブ・エロルディなど。
★★★★☆ 3.5。
排水口舐めはなかなか…