市子             行くも地獄 | 映画にフィギュアに音楽と 夜の帳の物語

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映画、音楽、フィギュア、その他…
最近いろいろモチベーションは下がってます…
時間は作るものなのに、作る時間もない。


帰るも地獄…



市子です。





2023年、邦画、監督は戸田彬弘。Amazonプライムにて。





川辺市子は3年間一緒に暮らしてきた恋人からのプロポーズ翌日に忽然と姿を消した、彼女を探しているという刑事も現れ、市子を探すことにするのだが、彼女の知らない過去が次々と明らかになっていく…





離婚後300日問題、戸籍無し、難病看護疲れ、義父…普通少しくらいは救いがあったりするのだけど、ここまで八方塞がりというかどこへ行っても地獄って珍しい。





作品は市子の過去を巡りながら何があったのかを明かしていく形なのですが、かなり暗め。





無戸籍になってしまったのは仕方ないとして、ちゃんともう一度しっかりと申請して…なんて思ってたら難病の妹がね、母親も疲れちゃって、そういう展開か…





自分で選んだ道なわけだけど、とにかく悪い方へ悪い方へと向かっていく。





そして義父との出来事、ラストの男女2名の遺体もそういうことなのだろうから、市子はまたなりすますのかな?



 

それでも幸せな時間もあったという話なので、母親のためにあの行動をしたのだろうし、ケーキ屋も夢としてやってたわけだし、彼とのことも、結婚は出来ないし、自分は犯罪者だからということかな…





そこにはちゃんと母への想いも彼への想いもあったはずだし。





なので後半の彼との同棲生活の回想が一番切ない。



 


杉咲花が主演女優賞取れなかったのは残念ですが、ノーメイクで関西弁も上手いし体当たりですごく良かったと思う。





他キャストは若葉竜也、森永悠希、宇野祥平など。





色々なことを考えるさせられる。






★★★★☆ 3.5。





一呼吸…