地味だけど極太。
殺人事件が題材のミステリーなんですが、裏のいろいろな部分が少し見え隠れして、なかなかの映画でした。
単純な犯人探しももちろんなんですが、重い空気感に陰影のある映像と、主役の刑事達と同じ流れで話が分かっていく過程が、かなり引き込まれます。
説明がないまま物語は進行していきますが、難しいわけではないし、登場人物全員が怪しく、不安定なまま進んでいく物語もなかなか素晴らしい作りです。
とにかくスペインの田舎風景とそこの怪しい雰囲気がまた素晴らしい。
匂いとしてはセブンやエンゼルハートなんかに近い感じはありますが、最後まで観るともっとその時代やスペインの情勢等いろいろな部分の影響があるようでアメリカ映画とはまた少し違う匂いがものすごくします。
そして、生活音などの音がものすごく良く、リアルな感じが伝わる部分もハリウッド的ではなくてすごく良かったですね。
ラストもハッピーエンドでもなく、まだ続きもあるような微妙な加減がなんとも言えず、ある意味怖い終わり方でもあるし、個人的に好きな終わり方でした。
スペイン版のアカデミー賞受賞も納得かと。
結構ハードボイルドタッチでヒリヒリする感じが好きならば是非。
3.5。
長さもちょうど良くオススメです。
