嵐の前の静けさ プロが読む | ブー子のブログ

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損したらどうしよう、と思ったら、やめればいい。
それはやりたくないことだから。

損してもいい、と思ったら、やればいい。
それはやりたいことだから。

5月に雹が降るなど、相変わらずの異常気象が続いています。この分では、ひょっとして梅雨らしい梅雨は今年はみられないのでしょうか。稲作が心配です。ところで、株式市場は依然として売り基調が続いています。もちろん2~3日下げ渋るときもありますが、底打ち感はありません。ただ、3月高値からすでに立会い日数で40日を超えています。金融危機時の09年1月から3月にかけての大底打ちのときと下げ日数はほぼ同じになりました。ここへきての下げ渋り感は、なにか嵐の前の静けさともいうべき様相をみせています。うまくいけば底入れへ、下手すると再び急落へ、と。その意味で、今、来週は、年前半の最大の正念場といえるかもしれません。

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ところで、市場を巡る材料の移り変わりをみますと、これまで、仏の大統領選、ギリシャの総選挙、ドイツの地方選など政治的側面にウェイトが置かれていました。しかし、ここへきて経済的側面に戻ってきたかにみえます。もちろん6月17日のギリシャの再選挙などが残りますが、大勢はむしろ米国や中国などの景気動向を市場は気にし始めるようになってきました。その意味で、今週6月1日の米雇用統計は重要です。米国景気は住宅市場の改善など緩やかに回復しているとの見方が大半でしたが、きわめて流動的のようです。また、中国景気も国際商品市況のジリ貧を見ますと厳しさが伝わってきます。欧州金融市場の混乱が中国など新興国の景気を揺さぶっているからです。

ともあれ、世界的にリスクオフ、つまりリスク回避姿勢が強まっていることは事実です。2兆ドルといわれる投機資金は安全資産とされる独、米、日の国債に流入しているようです。こういう際は、顕在化するもろもろの材料に対し、株価が、どう反応するかを見極めるときではないでしょうか。少々の不安材料にも動じなくなればしめたものです。

ところで、市場内部要因からみますと、オプション取引が注目されています。ここ現物市場は残念ながらデリバティブ市場に左右されているのが現状です。そのオプション取引がいま大商いとなっているのです。プットの8,250円がなんと4.4万枚の建て玉です。8,000円も4万枚です。いかに弱気が多いかがうかがわれます。メジャーSQは6月8日。通常、その10日前あたりから攻防戦が始まります。もうその範囲に突入しています。今後を占う意味で、じっくり見極めることが肝要です。

さて、今週の銘柄ですが、改めて加藤製作所(6390)に注目です、PER7倍、PBR0.6倍、利回り2.4%、しかも今期30%近い営業増益予想です。前期3円増配に続き今期も増配を予定しています。株価は320円どころで下げ止まりました。出直りを期待したいところです。

株式評論家・植木 靖男 5/30(水)  

理想科学工業(6413:JQ)

発行済み株式総数の3.31%に相当する80万株と取得価額10億円を上限に自己株式の取得を行うと発表したことが手がかり材料に。3日ぶりに大幅反発している。

短期的な需給改善期待が高まっているほか、PBRが0.4倍台と低位な水準にとどまっていることにも関心が向かい、割安感是正の動きが強まっている。取得期間は5月17日から6月15日まで。