10年10月 ETF、REITなどの資産の買い入れ基金を創設
10年11月 買い入れ枠上限をETF4500億円、REIT500億円に
10年12月 REIT買い入れ開始
11年 3月 震災発生を受け、ETF、REITの買い入れ枠を倍増
期日を12年6月末に延長
11年 8月 買入れ枠をETF5000億円、REIT100億円増額
期日を2012年末に再度拡大・延長の認可
12年 4月 買い入れ枠をETF2000億円、REIT100億円増額
日銀の白川方明総裁は27日の金融政策決定会合後の記者会見で、株価指数連動型上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(REIT)の買い入れ規模を拡充したことについて「日銀の持っている力を使ってリスクプレミアムに働きかけをしたい」と説明した。長期国債の購入とともに「金融市場の安定化を通じて経済活動を支えている」と訴えた。
日銀は今回、資産買入等基金による購入上限をETFは2000億円、REITは100億円それぞれ引き上げた。こうしたリスク性資産の買い入れに際しては「(対象資産の)市場の規模、中央銀行としての財務健全性という2つの観点から点検する必要がある」と語った。
REITの増額幅を100億円にとどめた理由については「(発行済み投資口数の)5%を超えると大口所有者として(日銀が)登場する。市場経済のなかで適切ではなく、おのずと限度がある」と語り、市場の規模が限られていることを挙げた。
ETFについては「大きな価格変動リスクを抱えており、最終的には国民が負担する。我々は通貨を発行する権限を国民からお預かりしている立場で、(価格変動リスクへの)配慮も必要だ」と語った。
〔日経QUICKニュース〕
http://www.nikkei.com/markets/features/12.aspx?g=DGXNASFL270K2_27042012000000