日経平均1万円回復後の読みは・・・日経平均の終値ベースの1万円。
大した意味はなかろうが、4ケタと5ケタで気分が違うことだけは間違いない。
傍証として見ておきたいと指摘しているのがファーストリテとファナックの株価動向。
ファーストリテが1万8000-2万円のレンジに移行したのかどうか。
ファナックが1万5000円-1万8000円のレンジに移行したのかどうか。
移行したと確認できるならば指数の上昇に拍車がかかろう。
大きかったのがFRBが行った米銀大手19行に対するストレステスト(健全性審査)の結果。
「失業率が13%に達し、住宅価格が21%下落する事態となっても大手銀行の多くは十分な資本要件を満たすことができる」とのコメント。
そして・・・。
JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ 、USバンコープなどの増配・自社株買い計画を承認。
「対象19行中15行は増配や自社株買いを考慮したとしても、十分な資本バッファーを保持できる」との見解。
市場では「一部の銀行が不合格になったことで、テストの信ぴょう性が大きく増した。
資本還元を要請して拒否された銀行が出たということはFRBがかなり厳しい条件を想定をしているということ」。
不合格行が出た事に対しての好意的な解釈はそれこそ市場心理の裏返し。
興味深かったのはこのストレステストの発表タイミング。
当初は15日に公表を予定だったものが2日早まっての発表。
理由は「不注意な情報の取り扱いとJPモルガン・チェースとの連絡の行き違いが原因だった」と説明。
加えて「同社とFRBの間の完全とは言い難いコミュニケーションのせいであり、
JPモルガン側の誰の落ち度でもない」。
わざわざ釈明するところが怪しい。
このタイミングでなければならなかった必然性はあるに違いない。
ひょっとすると、QE3に言及しないFOMCをカバーするためだったのかも知れない。
もしそうだとしたら壮大な茶番劇に映る。
そのFOMCは通過。
声明は「経済は緩やかに拡大してきた。ただ成長には依然として著しい下方リスクがある。
雇用の状況は、改善したものの失業率は高止まりしている。
2014年末まで政策金利をゼロ近辺に据え置くとの見通しを維持。
最近のエネルギー価格の上昇でインフレ率が押し上げられる可能性があるものの短期的になるとの見通し」。
勝手に解釈すれば、経済状態が悪ければQE3実施、良ければ景気回復基調継続確認。
どちらに転んでも悪い分析は出来ないところがミソだろうか。
もう一つ影響が大きかったのが世界の機関投資家が重要視するOECDの景気先行指数。
結論は「先進国経済に好転の兆しが出る一方、中国経済は減速感が増している」との分析。
加盟全34カ国の1月の先行指数は12月の100.5→100.9に上昇。
上昇は3ヶ月連続。
そして・・・。
「今後の回復は、日米が先導する見通しが高い」との分析。
世界最大の経済大国である米国の先行指数は12月の101.8→102.5へと4カ月連続で改善。
世界第3位の経済大国である日本は102.1→102.6へ上昇。
両国経済が「勢いを取り戻した」と評価している。
これにドイツが加わればそれこそ3重連となる。
昨日発表された3月第1週の投資主体別売買動向。
外国人投資家は11週連続の買い越し。
買い越し幅は先週の1428億円と比べると376億円と少ないが・・・。
個人投資家は逆に11週連続の売り越し。
もっとも現物は888億円の売り越しだが信用は151億円の買い越し。
信用取引の評価損率が8%台まで低下してきていることから、投資心理は一時的に相当改善と見られる。
生損保・銀行・信託など国内機関投資家勢が相変わらずの売り越し継続。
また美味しいところは海外投資家が持っていってしまうのだろうか。
ある意味では・・・。
生損保・銀行・信託など国内機関投資家勢が買い越しに転じたらアブないサインかも知れない。
市場関係者の指摘。
「日経平均の1万円までは質問や問い合わせが多く盛り上がった。
でも1万円を付けて以降はめっきり減少。
不思議な傾向です」と。
確かに不思議な傾向に思える。
加えれば・・・。
日経ジャスダック平均は連日で昨年来高値を更新。
08年8月25日以来、約3年7カ月ぶりの高値を付けた。
東証二部指数も同様に新高値。
中小型銘柄の好調は主力銘柄にまだ不信の残る投資真理の裏返しかも知れない。
東証1部の時価総額は昨日300兆円台に復活した。
所詮一里塚と考えたいところだが・・・。
日経ではセブン&アイの前2月の最高益観測、日立の今期最高益観測。
それぞれ元気な企業の一群。
そして「景気回復一段と」の一面の記事。
「投資家は運用資金を国債から株式にさらに移すべきか慎重だ」のコメント。
機関投資家は目下ハムレット的悩みに苛まれているに違いない。
誰かが決断すれば雪崩のように債券マネーは我先に逃亡を図るのだろうが・・・。
スケジュールを見てみると・・・。
16日(金):ユニクロが銀座店開店、米消費者物価、鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感指数、クワドラブルウィッチング
週末:東武鉄道「業平橋駅」が「とうきょうスカイツリー駅」に名称変更、
19日(月):日本半導体製造装置BBレシオ、米NAHB住宅価格指数、メキシコ休場
20日(火):東京休場(春分の日)、米住宅着工、ギリシャ国債償還(144億ユーロ)
21日(水):2月コンビニ売上高、センバツ高校野球開幕、米中古住宅販売、英国予算案発表
22日(木):2月貿易収支、東京国際アニメフェア(ビッグサイト)、米FIFTA住宅指数、CB景気先行指数、ユーロ圏PMI、消費者信頼感指数、BBレシオ、バーナンキ議長講演、
23日(金):米新築住宅販売、インドネシア市場休場、ブラジル小売売上高、
フージャースコーポレーション(8907)の株価がこのところ堅調展開。年初来上昇継続で200日線からの乖離はプラス125%。75日線が86%、25日線が33%と驚異的水準となっている。
12日には「東北支店新設」のリリース。「住まいをご提供することを通し、東日本大震災により被災された方々への支援、東北の復興の一助となることができるよう社員一同更なる精励を期して社業発展に努めてまいります」。開設は4月1日の予定。一つのファクターが加わった印象。
そして東映アニメ(4816)、北川鉄工(6317)、東京産業(8070)が動兆。