[ 2012-03-06 15:41 ]
主力株には利食い売りが加速
変わり身早いスタンスが必要か
▽・・・後場は安値圏でのもみ合い場面に終始しました。
大引けの日経平均は61円安の9637円。市場エネルギーは、やや増加しています。出来高25億873万株、売買代金1兆4142億円。騰落銘柄数は上昇・657、下降・860と、大引け時点では値下がり銘柄の数が値上がり銘柄の数を上回っています。
▽・・・後場も、橋梁や道路といった復興関連の一角は堅調に推移していました。首都高速大規模修繕の話が蒸し返されたためです。もちろん、復興加速への期待も底流にあります。日本橋梁、PS三菱の橋梁2社は揃ってストップ高。鹿島、大成のゼネコンを含め、オーソドックスな復興関連株にも人気が廻っています。
反面、これまで、戻りをリードしてきた輸出株や市況関連株は軒並み安に売られ、買われるものと、利食われるものに、銘柄の色分けがこれまでになく鮮明になってきた印象があります。
▽・・・頼みのNY市場も、ダウ平均が1万3000ドル乗せを果たした後は、頭重たい展開。
日経平均は輸出株など、主力株の影響が大きい指標ですから、指数が弱く推移している間は、主力株利食い・復興株買い直しの流れが続く可能性があるのではないかと思います。
復興関連株には値動きの軽い小型株や低位株が多く、個人投資家にとっては、むしろ、乗り易く、面白い流れともいえます。
もちろん、NY株や為替の動き一つで、改めて主力株買い直しの動きに移る可能性もあるとは思いますが、復興関連は背景がある分、動いた時の破壊力がありますから、ここは、従来の流れにあまり固執しない、変わり身の早い対応が求められる場面ではないかと見ています。