高値波乱続く東京市場、押し目狙いに徹するのがスマート投資家 | ブー子のブログ

ブー子のブログ

損したらどうしよう、と思ったら、やめればいい。
それはやりたくないことだから。

損してもいい、と思ったら、やればいい。
それはやりたいことだから。

$ブー子のブログ高値波乱続く東京市場、押し目狙いに徹するのがスマート投資家


2月の日経平均月足チャートは陽線で終わりました。嬉しいですね。1月も陽線だったので今後も期待が持てる。こんな予想でしたが、実際は期待以上の上昇幅になってくれました。月初から高値までは1077円も上がりましたからね。

ほとんど誰も指摘していませんが、これだけの上昇幅は、昨年も、そしてその前もありませんでした。上げてしまうと1077円という上昇幅は、一カ月のそれとしては大したことがないものに思えるものです。

しかし一カ月で1000円以上は簡単に下げてしまうものの、上げるとなるとなかなかそんなには上らないのが相場なのです。それだけに2月の陽線は意味があり、今後につながるものと見てよいのですが、問題もあります。外国人投資家たちのほぼ一手買い状態が続いていることです。

彼らはすでに8週間連続で買い越しています。大抵これだけの長期間買い越せば、国内投資家も追随してよいところです。もちろん国内投資家がまだ買っていないということではないのですが、基本的にはなお様子見を決め込み、本格的に買って来ていません。証券会社の自己売買部門が買い越しに転じているというものの、規模は外国人投資家の10分の1ほどに過ぎず、まったく見劣りしています。

前述したように日経平均が大幅陽線なのですからもっと買って来てもよいところながら、買って来ない。これはなぜか。私が考える理由は、3月が大震災一周年に当たり、株を積極的に買えるような環境になりにくい。こう考えていると見てよいでしょう。確かに心理的に抵抗がある。こういうことになるでしょう。日本での株売買では、誰かに文句をいわれるわけでないものの、何となく気が咎める雰囲気があり、売買が見合わせられる恐れがあります。

しかし外国人投資家たちにとっては、心理的な抵抗感はないはずで、今月も彼らの買いは続く。こう見てよく、目先高値警戒感から売られた銘柄が買い直されることになりそうです。いまは2月に買われた銘柄のほとんどが高値圏にあります。そのため目先はどうしても高値波乱。こうなる確率が高くなります。そのほとんどは自動車、ハイテク、機械、銀行、不動産、商社、海運などであり、押しの止まりどころを増田足でしっかりチェックしたいところです。

もちろん押し目らしい押し目を入れない銘柄もあります。小刻みに上がり続けている銘柄がそれであり、日野自動車やいすゞ自動車、豊田通商株などがそれに該当します。これらの中で私はよく日野自動車を注目銘柄として取り上げますが、その理由は上昇スピードがゆるやかだからです。

さて、ではいまどんな銘柄が有望か。前述したように多くの銘柄は相当高くなっていて、リスクが高くなっています。しかし前述したように上昇スピードがゆるやかな銘柄もあり、豊田通商(8015)もそんな銘柄の一つ。豊田自動車グループ企業向けの資材納入などを主業務としていて、収益の安定性は折り紙つきです。株価は戻り高値圏ながら自然体でさらなる高値に進むと見ています。

同じくゆるやかな浮上が見込めるのが東京応化工業(4186)です。液晶や半導体製造に製造に不可欠なフォトレジストで世界首位級の企業ながら、市場ではあまりそのことが知られていません。そのため株価の値動きは地味。いまはこのような点が魅力になります。

最後にパナソニック(6752)を。28日、大坪社長が会長に、津賀専務が社長に昇格する人事が発表されました。今期赤字は7800億円に達する見込みです。津賀新社長はそれを少しは縮小できるでしょう。この点に期待して投資してみたいところです。